10代のころに投稿した歌唱動画をジャスティン・ビーバーがTwitterで紹介したことをきっかけに一躍有名になった、シンガーソングライターのマディソン・ビアー(24歳)。音楽業界でキャリアを築きながら、ファッションアイコンとしても注目を集める存在に成長しました。

一方、ソーシャルメディアでは彼女の外見に関するボディシェイミング(体型批判)も。マディソンはそれが自分の人生にどのような影響を与えたかについて語りました。

今週<Today>のインタビューに応じたマディソンは、有名になることで幼い頃から多くの人から注目を浴び、自分の体について否定的な影響を受けたため、ここ数カ月「身体醜形障害」と闘っていることを明かしました。

「私はとても幸せに育ってきました。自分は素敵な体をもっていると思っていたけど、そうでないというコメントを延々と聞かされ、本当に傷ついたんです」

アメリカのマヨクリニックによると、身体醜形障害とは自分の外見の欠陥や欠点について考えることをやめられない精神疾患とのこと。不安や抑うつを引き起こし、日常生活や社会活動に影響を与えると言います。

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そして、ここ数週間食べ物に関してたくさん制限し、十分な食事を摂れていなかったとマディソンは言います。SNSでは「彼女に食べるのをやめて、フォークを置くように言う必要がある」といったコメントを目にしたそう。

「私はやっと自信がもてるようになってきましたが、その裏でどんな思いをしているかを知らない人がいると、本当に傷つきます」

また、SNSで相手を批判することをやめるよう訴えたマディソンは、若いファンに対して「人生はとても短いから、画面を見る時間を制限して」と呼びかけました。

「みんながすぐに怒鳴ったり叫んだり、お互いを打ち負かしたり、引きずりおろしているようでは、社会としてより良い方に前進しないでしょう」

インタビューでは、15歳のときにパートナーに送ったプライベートのヌードビデオがネットに流出し、ソーシャルメディアで大々的に拡散されたときのことについても言及。当時は多くの人に傷つけられたといいます。

「当時の私は全く守られていませんでした。『この子は子どもだし、このビデオを拡散するべきではない』と立ち上がってくれる人さえもいなかったんです」

その後事務所やレコード会社との契約を切られ、自身でキャリアを開拓していくしかなかったというマディソン。4月25日にこれまでの人生について綴った書籍である『The Half of It(原題)』の中で、「私のヌードが流出した夜のように、窮地に追い込まれたと感じ、人生を終えるしかないと思ったことが何度もありました」 と記しています。

「この本は、私の人生を取り戻すためのものだと感じています。自分自身のために立ち上がって責任をもつことで、(これまで心無い言葉を投げた人に対して)彼らの言葉は実際人を傷つけ、悩ませ、考え方に大きな影響を及ぼすのだと、知ってほしいです」