映画『デッドプール』や『レッド・ノーティス』など、数々の作品に出演する人気俳優のライアン・レイノルズ(45歳)。今やA級セレブとなった彼だけど、先日出演したテレビ番組『CBSニュース サンデーモーニング』で、不安障害と付き合ってきたことを明らかに。

2022年3月11日からNetflixで全世界配信されるSF映画『アダム&アダム』で、主演とプロデューサーを務めるライアン。スクリーンでは堂々とした姿で、どんな役でも演じきる彼だけど、それは本当の自分とは違った顔であることが多いという。

「ずっと不安を抱えて生きてきました。そして、私は2つの異なる人格を持っているような気がしていて、何かが起こるときにどちらかが引き継ぐんです」

「昔『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン(深夜のトーク・バラエティ番組)』に出演したときは、かなり緊張しました。幕が開く前に舞台裏に立っていて、『もう死ぬんだ』と思ったことを覚えています」

「『ここで死ぬんだ。幕が開いて、私はただ吐きそうになるんだ』という感じで、何か恐ろしいことが起こると思ってしまうんです」
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意外にも、テレビ出演の前にはすごく緊張すると明らかにしたライアン。けれど幕が開くとすぐにもう1つの人格が、「私がやる。君はクールだ」と語りかけ、心拍数が下がって呼吸が穏やかになり、みんなの前に出ると別人になっているのを感じるんだそう。そして「ああ、こんな男になりたい!」と思いながら、インタビューを終えるという。

今年5月、ライアンは初めて自分の不安障害について告白。<ET>のインタビューでは、妻のブレイク・ライブリーとの間に授かったジェームズちゃん(6歳)、イネスちゃん(5歳)、ベティちゃん(2歳)の3人の娘がきっかけで公表したと語った

「3人の娘をもつ親としての私の役割の一つは、悲しみや不安、怒りがどんなものなのかを行動で示すこと。そして、これらすべてを受け入れる余裕があると娘たちに見せる必要があるんです」

「私が育った家庭では、そのような模範となる人はいませんでした。もちろん私の両親が放任主義だったというわけではありません。ただ世代が違うのです」
hollywood, ca   december 15  actors ryan reynolds and blake lively with daughters james reynolds and ines reynolds attend the ceremony honoring ryan reynolds with a star on the hollywood walk of fame on december 15, 2016 in hollywood, california  photo by axellebauer griffinfilmmagic
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また、ライアンは自分がメンタルヘルスに関することで、世の中の価値観を変えられるのではないかとも考えているそう。

「メンタルヘルスをめぐる会話をすることで、今ある価値観を変えられると思います。私がどん底にいると感じたとき、それはたいてい『自分は一人なんだ』と思うからなんです」

「だから人々がメンタルヘルスについて、話すのは重要だと思うんです。話すことで、他の人たちも自由になれると思うから」

自身の不安障害をオープンにすることで、自分の娘たちだけでなく多くの人の力になりたいと語ったライアン。そんな映画界の第一線で活躍する彼だけど、<Variety>誌のインタビューでは、怪我を避けるため歳をとるにつれ、スタントを減らしているとも明らかに。

「実は体が痛み始めているんです。35歳になってからは、セメントの上に投げ出されるのはもう愉快なことではなくなりました。ただ地獄になっただけなんです」

「できる限り自分でやることが重要だとは思うけど、あまりにも危険で、訓練を受けたプロフェッショナルがスタントをする準備できているのなら、私は脇に退きます」

過去には<Men's Health>のインタビューで、これまでの映画での役作りが原因で首の骨を折ったり、両肩を脱臼したり、腰がボロボロになったりと怪我が増えたとも説明。

自身の心や身体を労わりながら、今後も活躍してくれるのを楽しみにしていたいですね。