キム・カーダシアンがパリ滞在中に宿泊していた部屋に男5人が押し入り、猿ぐつわをかませてキムを拘束、命乞いをする彼女に銃を突きつけ、多数の宝飾品を奪い去った事件からおよそ5年。その実行犯として起訴されている容疑者の男が、事件の詳細をつづった暴露本を出版した。

事件では夫カニエ・ウェストがキムに贈った約350万ポンド(約5億円)とされる婚約指輪をはじめ、合計700万ポンド(約10億円)以上のジュエリーが強奪された。

キム・カーダシアンを襲ったパリの強盗事件、容疑者が暴露本を出版!
Jason LaVeris//Getty Images
カニエがキムに贈った婚約指輪

5人の強盗は警察官になりすまし、コンシェルジュに手錠をかけた上で銃を突きつけ、キムの部屋まで案内させていたという。

この事件に関与していたとして、これまでに逮捕されたのは少なくとも17人。そのうち12人の裁判が予定されているが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、始まるのは来年になる可能性が高いとのこと。

暴露本「キム・カーダシアンを誘拐した(原題:J’ai Séquestré Kim Kardashian)」を出版したのは、この12人のうちの1人、67歳のアルジェリア系フランス人のユニス・アッバス容疑者。

彼は、裁判では問われているすべての罪について、有罪を認めるつもりだと伝えられている。

キム・カーダシアン
MARC PIASECKI//Getty Images
アッバス容疑者が出版した暴露本

公開された同書の抜粋によると、容疑者は事件当時のことについて、部屋に入るとすぐに歌手のトレイシー・チャップマンからキムに電話があったことや、逃走手段が自転車だったため、部屋から持ち出したすべての宝飾品を運ぶことができず、2万6000ポンド(約375万円)相当のネックレスを置いて逃げたことなどを明らかにしている。

キム・カーダシアン
MARC PIASECKI//Getty Images
キムが滞在していた高級アパートメント

ただ、アッバス容疑者はキムが宿泊していた部屋までは行っておらず、ずっと建物の1階にいたと主張。さらに、事件後は共犯者たちとはまったく連絡を取っていなかったと話しているとのこと。

また、暴露本を出版したのは、自身がこれまで「非常に魅力のない人物」のように伝えられてきたためだと説明。さらに、著書のなかではこの事件について、「ギャングなら誰でも夢見るような」強盗だと述べている。

同書の出版について、キムは今のところ何もコメントしていない。

※価格は2021年2月現在のレート

Photos: Getty Images From COSMOPOLITAN