映画『JUNO/ジュノ』や『インセプション』などに出演していることで知られるエレン・ペイジが、自身がトランスジェンダーであること、そしてエリオットに改名したことを告白。また、エリオットの代名詞は「he/they」であることも公表した。

長年にわたり、自身のセクシャリティを公にすることが怖かったと話したことがあるエリオット。それでも、2014年に同性愛者であることを告白し、2018年にはダンサーのエマ・ポートナーと結婚。

そんなエリオットがInstagramに長文を投稿し、トランスジェンダーであることを告白できることを「幸せに思う」と綴り、トランスジェンダーコミュニティへの感謝を伝えた。

instagramView full post on Instagram
「これまでの道のりをサポートしてくれた人々へ、心から感謝しています。自分らしさを追求できるまでに自分のことを愛せるようになったこと。それはとても素晴らしい気分です。トランスジェンダーのコミュニティにはずっと影響を受けてきました。もっとインクルーシブで、思いやりのある世界へ変えようと、勇気と優しさを持って、絶え間なく努力をしてくれたことに感謝します。私も、平等で愛に溢れる世界へ変えられるようできる限り貢献したいです」

そして、こうして告白できたことは喜ばしいとしながらも、差別に対する恐怖心があることも伝えている。

エリオットによれば、今年だけで40人のトランスジェンダーの人々が殺害され、成人トランスジェンダーの40%の人が自殺を考えたことがあるといい、トランスジェンダーコミュニティへの差別は根強く陰湿だと訴えている。

「私の感じている幸せは本物ですが、壊れやすいのも確かです。心から幸せを感じ、恵まれていることにも気づいていますが、同時に怖くもあります。ヘイトや“ジョーク”、そして暴力が怖いのです」

そして、トランスジェンダーであることをエリオットは誇りに思っていると明かしている。

「トランスジェンダーでクィアであることを誇りに思っています。そして、自分らしく生きるほど、夢は膨らみ、心が育ち、成功するのです。トランスジェンダーで、ハラスメントや自己嫌悪、虐待、そして脅迫と毎日戦っている人々のことを私はサポートします。あなたを愛しています。そして世の中を変えるためにできる限りのことをします」

そんな彼の告白に、妻のエマ・ポートナーが応援のメッセージを届けている。

「私はエリオットを誇りに思います。トランスジェンダーやクィア、そしてノンバイナリーな人々は素晴らしい人々です。私たちは、プライバシーを尊重し、辛抱強く待ってもらいたい願いますし、また、トランスジェンダーの人々の人生を日々、熱心に支持してほしいのです。エリオットは存在しているだけで贈り物なのです。愛しいE、これからも輝き続けてね。愛しているわ」

また、大勢のセレブがエリオットへのサポートを表明している。

ナタリー・ポートマンはバラの絵文字でサポートを表し、マイリー・サイラスは「エリオットは最高!」とシンプルながらも力強く応援。さらに自身もトランスジェンダーであるニッキー・チュートリアルズは「あなたを思うと私も嬉しいわ」とコメント。

他にも、シンディ・ローパーやシャーリーズ・セロンなどからもサポートの声が寄せられているほか、X-MENシリーズで共演したヒュー・ジャックマンも「私は全面的にエリオットを支持します。また、あなたの勇気を称賛します。愛を込めてHJ」とメッセージ。

また、女優のアンナ・パキンは「ヘイトメッセージを送っている人に一言。どうか遠くに行ってください。エリオットは戦士で、私たちの宝物だから」 とエリオットの告白について批判する人々を叱責している。