2010年にオーディション番組で結成され、世界的な人気グループへと成長を遂げたワン・ダイレクション(以下1D)」。ところが、ワールドツアー期間中だった2015年3月にゼイン・マリクが脱退を発表し、その翌年にはグループが無期限の活動休止に。現在それぞれがソロ活動をしている中、ソロアルバムのプロモーション中であるハリー・スタイルズが当時「1D」をどれだけ大切に想っていたかを語った。

およそ1時間にわたったインタビューの中で、「1D」の一員だった当時の思い出や、現在のライフスタイルについて赤裸々に語ったハリー(25歳)。中でも印象的だったのは、「グループ時代には一度もドラッグに手を出さなかった」という告白

「グループ活動をしていた当時、グループの存在は僕たち一人一人の存在をはるかに超える大きなものだと僕は感じていました。それだけの価値があるグループを、自分のせいでダメにしちゃいけないって踏みとどまっていたんです。だから、アルコールを含め友人たちと様々な経験をするなら、(ソロ活動をしている)今だと思っています」

また、1D結成当時の最も印象に残っている思い出も明かしたハリー。

「結成当時、誰かのお母さんが集合写真を撮影していたんですよね。それで、みんなで僕の継父の家に集まって4日間の合宿をしていたある日、その写真が新聞に載ることを聞きました。だから5人で近所の新聞屋さんに歩いていき、家に戻って朝食を食べながら、みんなで回し読みをしました。『もう1回見せて!』とか言いながらね」

'40 Principales Awards' 2014 - Press Room
Juan Naharro Gimenez//Getty Images
2014年、まだ5人だった時代の『ワン・ダイレクション』

寝泊りしながら練習をするほど仲が良かった1Dメンバーたちだったけれど、その約5年後にゼインが脱退。ハリーはゼインの脱退当時をも振り返り、「辛かった」とその想いを吐露。

「メンバーが脱退したということ自体も悲しかった。でもそれ以上に、脱退してしまうほど彼がグループ活動を楽しめていなかったんだ、ということが悲しかったです。当時はツアーも最高に上手くいっていたし、誰もがツアーを楽しんでいたように見えてたから。だから僕らは『そっか、そんなに嫌だったんだ』ってショックでした」

メンバーの誰もが予想していなかったというゼインの脱退。ハリーによれば、その難局を乗り越えようとメンバー同士の絆はむしろ深まったんだそう。そんなハリーは過去のインタビューで、「全員が“あの頃が楽しかったからまた活動したい”と思うことが唯一のグループ活動再開の条件」だと明かしている。