11月3日(現地時間)、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーで「Love On Tour」公演を開催した人気シンガーのハリー・スタイルズ(27歳)。そのライブ中に、彼があるファンのカミングアウトをサポートしたことが話題に。
ハリーは今年10月にニューヨークで行われた同ツアーで、会場にいた歌手のホールジーに向けて「You just had a baby(君は出産したばかりだね)」と歌詞を変えて、彼女の第一子出産を祝福。
さらにアメリカ・ミネソタ州セントポール公演では、突然ファンの恋愛相談に乗ったりと、会場にいる人のリクエストに応えてくれることでも有名なハリー。
そんな彼は、先週行ったライブで「私のお母さんが、この会場の201セクションにいます。カミングアウトするのを手伝ってください」と書かれたプラカードを持っているファンがいることに気付き、彼女のもとへ。
そのときの様子がTikTokでシェアされ、大きな反響を呼んでいる。
ハリー:「お母さんに何か伝えたいことはある? もしよかったら、僕が彼女に伝えてあげるよ」
マッキンリー・マコーネルさん:「ありがとう。すごいたくさんの人がいる!」
ハリー:「たくさんの人がいるよ。知らなかったの? よく考えた(笑)? 君が伝えたいの?それとも僕が伝えたほうがいいのかな?」
するとマッキンリーさんは、彼に伝えてもらうようお願いすると「僕が言うね。問題ないさ」と言いステージの中央に向かったハリー。すると彼女の母親の名前を叫び、こう伝えたという。
ハリー:「リサ! 彼女はレズビアンだ!」
会場は大きな歓声に包まれ、大画面には娘からのカミングアウトを受けて両手で顔を覆い、席に座り込む母親のリサさんの姿が。それからリサさんは、ステージ前にいる娘のマッキンリーさんにキスを送り、さらに会場は大盛り上がり。
ハリーはその様子を見て微笑みながら「さて、この瞬間を台無しにしたくはないけど、君たちがもう少し近くにいてくれたらいいと思うね」と、ここでもジョークを飛ばした。
NBCニュースのインタビューで、ライブのために母親と一緒にロサンゼルスから飛行機で来たと語ったマッキンリーさん。
「私はライブの直前に、母のチケットを手に入れました。私は幸運にも、ステージ前の自由席のチケットを手に入れることができたんです。母のことを知っている私からすると、彼女は自由席では参加しなかったと思います」
「両親がこれほどまでに協力的であることは、本当に恵まれていると思います。私が疑われまいと振舞っていても、両親は気にかけてくれていたのだと思います。母はただ、『あなたを愛している』『誇りに思う』と言い続けていました」
また、お母さんの反応については「ライブが終わった後、『昔からあなたにはドラマチックな才能があるね』と言われました」といい、「母があんなに泣くとは思いませんでした」とも語った。
実は母親のリサさんは、娘が金色に輝くポスターを作っていることを知っていたという。けれど娘のセクシュアリティに関することだとは思わず、「My mom」という文字が見えたので、きっと「母を自由席に連れてきて」というようなメッセージが書かれているのだろうと思っていたそう。
今年10月に行われたコネチカット州でのライブ、また2018年の公演中にもファンのカミングアウトをステージ上でサポートしたハリー。ファンのことを一番に考え、サポートし続ける彼のライブが日本で開催されることも期待したい!