間もなく1年に一度のファッションショーが開催される 「ヴィクトリアズ・シークレット」。ファンタジーブラを着用するモデルが決定したり、ショーン・メンデスやリタ・オラを含む豪華なパフォーマーが発表されるなど、何かと話題に! そんな中、元エンジェルでスーパーモデルのジゼル・ブンチェンが明かしたのは、ヴィクシー引退の秘話。

ブラジル出身のジゼルは、昨年ケンダル・ジェンナーに抜かれるまでの15年間にわたり、「最も稼ぐモデル」番付で1位を獲得し続けていた元祖スーパーモデル。そして2000年からの約7年間は、「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルを務めていた。ところが、エンジェルになってから5年ほどが経過した頃、エンジェルであり続けることに疑問を感じ始めたそう。

「当時、収入の80%はヴィクトリアズ・シークレットから得たものでした。収入面での安心感や、数々の素晴らしい機会を与えてくれたことにはとても感謝しています。だけど時が経つにつれ、エンジェルに就任した頃と同じ自分ではなくなってきていたんです。なので、このままエンジェルとして活動を続けるべきか考えるようになりました」
「最初の5年くらいは、下着のモデルをすることに抵抗がなかったんです。でも、徐々に下着やビキニ、Tバックでランウェイを歩いている姿を撮影されることに落ち着かなくなってしまいました。尻尾でも羽根でも、ケープでも何でも良いから、少しでもカラダが隠すものが欲しくなったんです」

さらにエンジェルとしてのジェットセットライフや、イベント出演、パンフレットやテレビコマーシャルの撮影などが重なり肉体的にも辛くなってしまった、とも。ところがブランドへの感謝の気持ちも捨てきれず、契約更新時期になっても辞めることを決断できなかったジゼルは、2枚の紙に「(更新)する」、「(更新)しない」と書き、くしゃくしゃに丸め、空のティーカップに入れたという。

「目をつむって、自分にこう言いきかせました。『選んだ紙に記された道こそが、自分史上最高の自分になるための道であり、正しい道である』って」

そうして導き出した答えは、「しない」。この結果にジゼルは「それが私が無意識の内に望んでいた答えなんだと思います」と語っている。

そんなジゼル、脱退後もブランドとの関係は良好なんだそう。ヴィクトリアズ・シークレットのマーケティング最高責任者であるエドワード・ラゼックとの友情も続いており、ジゼルが夫のトム・ブレイディと出会ったきっかけは、エドワードの紹介だったとも言われている。

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2016年のリオデジャネイロオリンピックでのウォークを最後に、ランウェイを引退したジゼル。現在はサステナブルファッションを広めるためのイベントや、環境問題に取り組むなど、モデル業以外にも幅広く活動している。