2013年、混合薬物中毒によりこの世を去った俳優のコリー・モンティス。当時、ドラマ『glee/グリー』で共演していたリア・ミシェルと交際していたのは有名な話。7月13日に5回目の命日を迎えたコリーの母であるアンさんが語った、悲劇の日の詳細とは…?

コリーがバンクーバーのホテルで亡くなっているところを発見されたのは、今から約5年前のこと。先に彼の死を知ったリアから、電話を受けたというアンさん。

「リアが叫びながら電話をかけてきたんです。『本当ですか? コリーが? 本当ですか?』って、大声で聞いてきたの。でも私はまだ何も知らされていなかったので、『コリーが何?』と聞き返していたんです。その時、警察が家を訪ねてきました」
「(死を聞かされた時)呆然としました。そして、すべての感情を遮断しました」
「(数日してからは)事実だと理解していても、『彼はロサンゼルスにいるの、そのうち電話がかかってくるわ』と自分に嘘をつてしまうことがあった。未だにギリギリで生きているわ。ものすごく大切な人を亡くすと、生きる意味も失ってしまうのです」

一時期ドラッグを絶っていたにも関わらず、再び手を出したことについては、コリーにハリウッドの世界が合わなかったからだと語ったアンさん。

「あの世界のことを『プラスチック(作り物)』と呼んでました。彼には合わなかったわ。彼の心はまだ無垢だったの。ハリウッドに耐えられるほど強くなれなかったのです」
「もう辞めたがっていて、かなりストレスを感じていたわ。だけど、契約があと2年残っていたから、ドラッグが彼の逃げ道になったの」

リハビリに入りドラッグを辞める努力をしていたにも関わらず、再びヘロインに手を出したコリー。そして、少量のヘロインと共に、歯の治療薬やアルコールなどを同時に摂取したことから、不運にも混合薬物中毒に陥り、命を落としたという。

「彼は死にたくなかったはずよ。だけど今も、人々の心の中で生き続けているわ」と語るコリーの母アンさん。ドラマの共演者たちの間でも愛されキャラとして通っていたというコリー。命日には毎年、リアをはじめ多くの共演者やファンたちから追悼メッセージが送られているところを見ると、アンさんの言うとおり、彼は多くの人々の心の中で生き続けているに違いない。