医師が解説！デリケートゾーンの「ニオイ」が意味すること

シャワーで洗い流せるようなニオイについては、心配しすぎる必要はありません。

蒸れなどによるニオイを予防するには、通気性のいい下着をつけるなどして、ニオイができるだけ起こらないようにするのがポイント！ 「身に着ける下着の生地の通気性がいいほど、空気の通りがいいため、“ニオイ”には気がつかないものです」とオコナー医師。

そして覚えておいてほしいのは、「すごく臭い…」と思っても、「気にしているのは自分だけ」という場合の方が多いということ。

そのため、デリケートゾーンのニオイをせっけんや膣洗浄で無理やりごまかそうとしないことが大切。なぜなら、せっけんなどは膣内部のpHバランスを崩してしまい、さらに症状をひどくさせることもあるから。

オコナー医師によると、「ヴァギナの周りの肌や組織はとても繊細」なんだそう。マイルドなせっけんを使ってシャワーをあびる、それでデリケートな部分の清潔を保つには十分のよう。

きれいにした後でもニオイが消えないようであれば、感染症の可能性がないか念のため検査を受けて。

解決策：シャワーで洗い流す

ヴァギナを脇の下と比べるのは気が進みませんが、有酸素運動で汗をかいた後に、どちらもムッと香るとするのは事実。「このあたりのパーツは、激しいワークアウトの後ではあまり良い香りにはならないでしょうね」とオコナー医師。

もちろん、心肺機能を強化するなど、エクササイズの利点はあそこのニオイの悩みよりずっと有益。それに、ニオイはすばやく洗い流すことで解決！ 「ワークアウト後の体臭が強い、という人たちでも、シャワーをあびればもとに戻るはずです」とのこと。

解決策：医療機関で相談・受診する

ヴァギナには少量の酵母が“常駐”しているものだけど、あそこからまるでパン屋さんみたいに香ばしい匂いがしてきたらちょっと注意。

特に、白っぽいおりものが固まって出るようなら、イースト菌感染症（カンジダ膣炎のこと）の可能性も。

イースト菌感染症は、ホルモンや抗生物質、一部のせっけんなど、膣内の菌類やバクテリアの微妙なバランスを崩すものであればそのすべてが原因になる可能性が。この感染症は簡単に治療できるものなので、心配しなくても大丈夫。

ただ、上記のような症状がひとつでもあったら、すぐに病院で検査を受けて。

解決策：生理が終わるのを待つ

金属みたいなニオイがするときは、生理前か生理中であることがほとんど。血液は鉄を含んでいるので、この時期には金属臭がするものだそう。生理が終われば消えるはずだけれど、それでも残るようならきれいなお湯でヴァギナを洗ってあげて。

解決策：タンポンを外し、医療機関へ受診する

生理の時にタンポンを使用していて、あそこから不快な腐ったようなニオイがする場合、「着け続けていることでバクテリアが増えてしまっている」ことが考えられるとのこと。

通常はタンポンを外してしまえば徐々にニオイが消えるものの、そのまま放置し続けると、最悪の場合「トキシックショック症候群（TSS）」という重い反応を起こす場合も。

ニオイに加えて、この症候群の症状－－たとえば「めまい」「吐き気」「下痢」などが出るようであれば、タンポンを外してただちに医師に相談を！

トキシックショック症候群について知る

解決策：医療機関で相談・受診する

鮮度の落ちた魚のようなニオイは、細菌性膣炎など膣内の感染症のサインの場合が。これはよくある感染症のひとつで、膣内のpHバランスの乱れで起こるもの。

細菌性膣炎の兆候は悪臭だけでなく、「いつもと少し色が違うなどのおりものの異常、膣付近のかゆみや刺激がある」といった症状が見られるとオコナー医師。

骨盤内炎症性疾患の場合は、骨盤領域に痛みをともなう場合も多いとのこと。もしこうした症状があったら、迷わず受診を。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation：Sasaki Noriko（Office Miyazaki Inc.）

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