紫外線量が多い夏は、日焼け止めを塗り直す頻度も倍増。でも、暑さと疲れでうっかり落とし忘れて寝てしまった…なんて経験、誰にでもあるのでは?

日焼け止めを落とさないとどんな肌トラブルが起きるのか、また正しい落とし方など、 知っているようで知らない「日焼け止めの落とし方」について、シロノクリニック 横浜院の牧野輝美院長に伺いました。


【INDEX】


日焼け止めは肌への負担がかかるもの?

「日焼け止めには、紫外線をカットするために紫外線吸収剤紫外線散乱剤が使われています」と牧野医師。

紫外線吸収剤とは

紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換する作用がある「紫外線吸収剤」。有機化学物質を原料とするため、肌への負担がかかりやすいとのこと。けれど近年では、有効成分のナノ化等により刺激を抑えた製品も発売されるようになっているんだとか。

紫外線散乱剤とは

紫外線を散乱、遮断する「紫外線散乱剤」。かぶれや皮膚トラブルが起きにくい成分でできていることが多い反面、白浮きして見えることも。

また、日焼け止めの落とし忘れは肌トラブルの原因になるとのこと。

「日焼け止めが肌に付着したまま残ってしまうと、皮脂や汗と混ざりニキビや皮膚炎などを引き起こす原因に。塗っている時間が長いほど肌への負担となるため、帰宅したらすぐに落とすのがおすすめです」

肌への負担を減らすためにも自分に合った日焼け止めを選び、すぐに落とすのが重要なのだそう。

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PeopleImages//Getty Images

日焼け止めの落とし方

それでは日焼け止めは、どのように落とすのがいいのでしょうか? 「日焼け止めを落とすクレンジングは、成分やSPF・PA値によっても変わります」と牧野医師。

ウォータープルーフやSPF、PA値の強い日焼け止め

耐久性が高く肌へしっかり密着するタイプが多いため、洗浄力の高いオイルクレンジングが必要となることが多いとのこと。

SPF30・PA++などの日常用の日焼け止め

日常使いするような日焼け止めは、ゲルやクリームクレンジングがあればOK!

石鹸でオフできる日焼け止め

洗顔料に比べて石鹸は洗浄力が高い場合が多いため、顔用の石鹸を選ぶのが◎。

体にもクレンジングを使うべき?

使う日焼け止めに合わせて、クレンジングを選ぶのが大切とのことだけれど、顔だけでなく体に使用した場合にもクレンジングが必要なんだとか!

「顔と同じように、ウォータープルーフやSPF、PAの強い日焼け止めを体に塗った際には、クレンジングでのオフがおすすめです。最近では、一つのアイテムで全身のクレンジングができるものもあるので、そういったアイテムを選ぶのも◎」
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Catherine Falls Commercial//Getty Images

日焼け止めの落とし方&オフ後のケア法

ここからは日焼け止めの正しい落とし方と、オフ後のケア方法について聞いてみました。

  1. クレンジングを使って、擦らず優しくマッサージするように落とす。
  2. 顔もボディもなで洗いするように心がけ、肌残りがないように丁寧にすすぐ。

オイルクレンジングは、他のアイテムに比べて洗浄力が強いため肌が乾燥しやすく、肌荒れの原因になることもあるのだそう。なので日焼け止めをオフした後は、化粧水や乳液、ゲルなどを使って必ず保湿ケアをするのが大切なポイント。

また「日焼け止めを落とす際に、擦りすぎは厳禁です」と牧野医師。

「デリケートな皮膚を必要以上に擦ってしまうと、たるみやシワ、色素沈着などあらゆる肌トラブルの原因に。擦りすぎるぐらいなら、少し汚れが残っていても自身のターンオーバーで汚れを排出してくれます」

肌への負担を少なくするためには、クレンジングを日焼け止めの強さによって使い分け、そして成分をきちんと見極めることが重要! 日焼け止めの塗り忘れに気を配るだけでなく、落とすケアにも目を向けて、トラブルなくこの夏を過ごしましょう♡

今回お話を伺ったのは…

シロノクリニック横浜院 牧野輝美院長
シロノクリニック横浜院 牧野輝美院長

シロノクリニック横浜院 牧野輝美院長

一人一人の悩みに真摯に向き合い、笑顔を絶やさず丁寧なカウンセリングを行うことがモットー。レーザーだけでなく、スキンケアにも精通。

シロノクリニック横浜院

神奈川県横浜市西区高島2-19-12 スカイビル16F
TEL:0120-96-5454