1995年に1作目が公開され、2019年に4作目が公開予定のピクサー映画シリーズ『トイ・ストーリー』。実はこれまで主人公アンディの父親が一度も登場してこなかったため、両親の過去にまつわる噂が都市伝説的に語られてきたのをご存知? これまで離婚説が有力視されてきた中、数日前から話題になっている新たな一説をご紹介!

とあるインタビューによると、『トイ・ストーリー』の筆頭脚本家を務め、アカデミー賞にもノミネートされたジョー・ランフトが2005年に交通事故で亡くなる前に、1人の友人に主人公アンディの父親の過去を明かしていたという。その友人とは、 ディズニーで働き『トイ・ストーリー』のコンサルタントを務め、何十年も前から"おもちゃ博士"として有名なマイク・モーツァルト。彼はまだ『トイ・ストーリー』の製作が公表される前、ジョーから様々なおもちゃの質問をされたんだとか! そんな関係もあって、『トイ・ストーリー2』を見たマイクがジョーに「父親がいないのに誕生日パーティで大喜びしているアンディのことが理解できない」という感想を伝えたところ、マイクがジョーにすべてを明かしたそう。

なんと、アンディの父親の名前もアンディで、ポリオで亡くなったというのだ。「亡くなったのであれば、写真を家に飾ってあるはず」という指摘が前々からあったけど、実は飾ってあると告白。壁にある写真はアンディにそっくりなアンディパパの写真。アンディはメガネをかけていないし、歯も抜けていないからアンディではないと分かるんだとか。

『トイ・ストーリー』アンディの父親!?
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予防接種を受けるお金がなかったため子どもの頃にポリオにかかり、特別な病院に入院していたというアンディパパ。持ち物をすべて燃やさなくてはならず、そのために並べられた持ち物の中からこっそりとウッディ、スリンキー・ドッグ、ポテト・ヘッドだけ隠したんだとか。

その後、パパは病気を克服し、結婚、そして息子のアンディが誕生。しかし、ママがモリーを妊娠していた時、パパはポストポリオ症候群という二次障害に見舞われ、生まれ育った実家へ家族で引っ越すことに。 死亡する直前にパパはアンディに1つの鍵を渡し、おもちゃ3体が入ったカバンを探すように言ったものの、アンディが見つけた頃にはパパは亡くなっていたという。

おもちゃ3体はずっと眠っていた上、アンディパパとアンディがそっくりであるため、別人だと気づいていないというマイク。「『代々、受け継がれたおもちゃ』であるウッディがアンディの父親のことを覚えていないことの説明がつくし、ウッディとバズ・ライトイヤーの足裏に書かれた名前の文字が違うことにも納得」、とインタビュアーは話している。

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足裏に書かれた名前。バズ・ライトイヤー(右)に書かれた文字と絵画に書かれた文字(下)は似ているけど、ウッディの足裏(左)の文字だけが違うと指摘するファンも。

しかし、1作目から次作4作目まで脚本家の1人を務めているアンドリュー・スタントンが、昨日Twitterでこの説を完全否定!

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「何もかもが嘘」

また<Forbes>も、否定的。さらに「足裏の文字が違うのは、アンディが成長したから」といい、当時はCGで人間を描くことが難しかった上に、父親を描く必要がなかったためストーリーに含まれなかっただけ、との見解を示した。

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Toy Story Zero: The True Story Of Andy’s Dad & Woody’s Origin (ft. Mike Mozart)
Toy Story Zero: The True Story Of Andy’s Dad & Woody’s Origin (ft. Mike Mozart) thumnail
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否定的な意見が出ている中、熱狂的なファンの間ではマイクが語った新たな説に信憑性があると考えられている模様。マイクに話したという脚本家のジョーが亡くなっているため、真相は分からない。だけど、これがもし本当なのであれば、アンディの過去はなんとも切ないものである。