性の多様化に対する意識が広まる今でも、自身のセクシャリティをオープンにするか否かはとても繊細な問題。そんな中、人気歌手アリアナ・グランデの兄、フランキー・グランデが英<attitude magazine>に語った、自身のカミングアウト時のエピソードが話題を呼んでいるよう。

フランキーいわく、10歳年下の妹であるアリアナとは「超仲良し」なんだとか。

「彼女は僕の親友でもあり、たぶんこの地球上で、最も僕に自信を与えてくれる人。彼女は本当に若いころから自分のやりたいことがはっきり見えていて、それを追い求め成功をつかみ、家族の予想をはるかに超えた活躍をしてる。そんな妹を誇りに思うよ」

自分が無邪気な一方、アリアナはとても冷静沈着なため、2人の相性は「完璧なバランス」と語るフランキー。

そんな彼がアリアナに自身のセクシャリティについて告白したのは、なんとアリアナがまだ11歳のとき。自分がゲイであることを伝えた瞬間、アリアナは

「いいじゃない! いつ彼氏に会わせてくれるの?」

と答えたのだそう。

「僕の家族はゲイを受け入れるだけでなく、それを"喜ばしいこと"と思ってくれる人たちで、アリアナはそんな環境の中で育ったんだ。世の中には悲しいことに、ゲイであることを『おかしい』と言われ、家族から追い出されてしまう人たちもいる。僕とアリアナは2人とも、そういった認識をもつ人たちに正しい知識を伝えることや、僕たちがみんな同じ人間であることを理解してもらうための使命を背負ってると感じているんだ。この地球上の誰もが、ジェンダーや性的指向、人種にかかわらず、平等に扱われる価値があるんだから

アリアナとフランキー
Getty Images

全力で味方をしてくれる人がいれば、人はこんなにも強くなれる…そう感じさせてくれるアリアナとフランキーのエピソード。2人のオープンな姿勢が、多くの人の心を動かすきっかけへと繋がりますように。