過去にはテイラー・スウィフトやピンクが広告塔をつとめ、現在はケイティ・ペリーやゼンデイヤがその大役を担うアメリカの人気コスメブランド、COVERGIRL

もしあなたが17歳のメークアップアーティストの卵で、まだプロとしての経験もないところに<COVERGIRL>の史上初男性カバーガール(イメージモデル)のオファーが来たとしたら、夢が叶ったと思うのでは…?

これこそ、ジェームス・チャールズに実際に起こったこと。コスモポリタン アメリカ版が、歴代の錚々たるセレブの仲間入りを果たしたこの最新"カバーガール"(チャールズは"カバーボーイ"と呼ばれることを好むそう)を直撃。メイクアップ産業の新参者として今思っていることや、SNS上で彼を攻撃する人々にどう対処しているか、また、メイクがジェンダーレスになる可能性などについてインタビューしました。

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メイクアップアーティストで、あらゆる境界線の突破者、そして最新"カバーガール"の、ジェームス・チャールズ!

――1年前にあなたがインスタグラムを始めてから、あなたと同じことをしたいけれど不安だという人々に刺激を与えてきたのは知っていますが、何があなたをメイク・美容業界に向かわせたのでしょうか? 

僕はものすごくクリエイティブな人間で、ものすごく小さい頃からいつも絵を描くことが大好きでした。でも、メイクは新しい分野でした。よくセレブの似顔絵を描いていたので、いつも美しい顔への関心はあったと思います。

メイクの世界に入ろうと考える前に、すでにヘアメイクを始めていたんです。友達が美容院の予約の時間に遅れたので、ダンスパーティーの前にメイクをしてくれないかって僕に頼んだことがあって。で、「うん、いいよ、でも、メチャクチャになっても責任はとれないからね、ハハハ!」って感じで。結局すごくうまくいって、彼女が写真を投稿したんです。みんなすごくいいって言ってくれたので、メイクのスターターキットを買うことにして、友達で練習しながら、徐々にクライアントを集めていきました。23週間もしないうちに自分にもメイクを試すようになって、その結果、今に至るというわけです!

――メイク・美容専門サイトの<GenBeauty>であなたの顔を見て、アイシャドウと輪郭の作り方に驚きました。誰があなたにメイクを教えてくれたのですか?

YouTube動画と練習が全てです。何年もずっとレッスンビデオを見ていたので、メイクをし始めた時には、なんとなくイメージがありました。あとは、ずっと何が自分の顔に合うか、試行錯誤の繰り返しです! 僕の顔はかなりはっきりしています。太い眉、とても小さなまぶた、ボリュームのある鼻。どれも気に入ってますが、メイクとなると扱うのは簡単ではないので、練習しながらどうしたらいいか実験してきたんです。

ずっとカットクリース(ダブルラインのメイク)をしたままいられたら…。

――<CoverGirl>があなたを男性初の広告塔にしたいと言った時は、どう思いましたか?

すごく嬉しくて、でも最初は信じられなくて、これは現実なんだとわかってから、本当に叫び声を上げて、それから泣きました。とても興奮しました。

宇宙メイク。

――男性がメイクをするということで、実生活やSNS上で嫌な目に遭ったことはありますか?

もちろんあります! 僕のコメント欄は、控えめに言っても"大混乱"という感じでした。今はインスタグラムのフィルターが増えたので、ヘイトコメントは削除しましたが、それでもどういうわけか時々そういうのが入ってきます。でも、あまり気にしてません。僕は皮が厚くできているので、キーボードの裏に隠れて人を中傷することしかできない人たちのことは無視してます。僕にはもっと考えなくちゃいけない大切なことがいっぱいあるんですから!

さあみんな、列を組んでキレイになりましょう!

――男性が肌のお手入れやメイクをしたくなるためには、何が必要だと思いますか?

それは、難しい質問ですね。この産業は長い間女性をターゲットにして来たので、唯一男性が化粧をしたくなるとしたら、ステレオタイプ(固定観念)が崩れた時だと思います。今すでに化粧を始めている男性たちは、素晴らしい例を提供しているので、彼らが周囲を刺激することになればと思いますね。

真夜中。僕の新しいダークヘアとネイルを見て。

――メイクはいつかジェンダーレスになると思いますか?

はい! どのメイクも万人に使えます。でも、誰もがそんな風に思うようになるには、かなり長い時間がかかることは間違いないですね。今回のことは、そのための大きな一歩だと思います。

――<CoverGirl>を通して、若いメイクアップアーティスト志望者たちに伝えたいことは?

それがやりたいなら、何が何でもやること。自分を表現し、創造力を発揮すること。粘り強く、意志を持ち続けること。成功するか、あきらめて家に帰るか、どっちかです。自分自身であり続け、強くなること。大変なときもあるけど、自分が満足できることをして、他人を元気にすることができているのなら、それこそ一番意味のあることなんですから。

――あなたの一番お気に入りのメイク術は?

そばかすメイク! そばかすをメイクで描くのが大好きなんです。そのために、ライトブラウンのアイブロウペンシルを使ってます。普段のメイクでも、フルメイクをしたときでも、すごく若く(そして可愛く)見えますよ。

ニューヨーク・ファッションウィーク第2日目!

――最後の質問です。あなたって、ずっとこんなにステキだったの?

そのとおりです(笑)。

独特の魅力にあふれ、とても刺激的なジェームス・チャールズという存在。彼の今後の活躍に乞うご期待!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US