先日、ある勇気ある行動を起こしたことで、多くの注目を集めているファッションモデルのブリアン・ライスさん。美しさを求められる仕事をしながら、人と比較するのではなく、本当の美しさを大切にする彼女のメッセージを、コスモポリタン イギリス版からお届け!

ブリアンさんはわずか19歳で、まれな症状である"尋常性白斑"と診断されたそう。彼女によれば、この病気は「自己免疫性の疾患で、体が皮膚の色素を攻撃し、肌の色が斑点状にぬけてしまうのです」。

その後10年間、ブリアンさんはメイクを重ね、この状態を両親以外の全ての人々から隠そうとしてきたのだとか。

しかし、長らく白斑を隠し続けた後、彼女は自分の闘いを世に公表することを決意。それによって人々が自分の肌に自信を持ち、大切にし、他人の決めた美の基準に合わせるプレッシャーから楽になれれば、と考えたのだそう。

インスタグラムに書かれた彼女の力強いメッセージは以下のとおり。

「最も大きな変化は、私自身の気持ちの持ち方だった。周囲に自分を肯定してもらうのではなく、自分が置かれた状況を知ることで自分を成長させ、他の人を助けられるようになること。私の肌が完璧じゃないからって、私の価値を決められたくないし、私がキレイかどうかを判断されたくない。自分自身を愛して、自分自身の欠点も愛すること。それがあなたを作り上げてあなたにしているのだし、他の誰もあなたにはなれないんだから」

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もっとも、彼女が自分を受け入れるまでには、時間がかかったのだとか。ブリアンさんによると、長年彼女はファンデーションを厚く塗ることで、白斑を隠してきたのだそう。すっぴんになると、「鏡を見ては泣いてた。私、かわいくないって」。

でも今や、自分を受け入れ、愛することを学んだ彼女。

「自分にできることって、あんまりないから。自分を愛して、周りの人に私の価値を決めさせないことぐらいしか。それに、美しさの定義って何? 完璧って何を指すの? 鏡の中の自分をどう思う? きっと、あなたも自分自身を周りの見方の基準にあてはめて不安になることがあるはず。でも、そんなことをしてはだめ。あなたは愛されるべきだし、美しいわ」

「あなたになれるのは、あなただけ。あなたの個性を大切に

「アリゾナからおはようございます! 朝起きるとこんなに素晴らしい景色に囲まれて、幸せ! こういう暖かい気候で難しいことの1つは、(私の顔にある)白斑を日光に晒しすぎないこと。色素がないので、日に焼けてとても痛くなったり、時にはもっと厄介なことになったりする。私は黄褐色の肌で、色素のある健康な肌の部分だけ日焼けするので、(白斑が)とても目立つの。最初は受け入れがたかったけど、今は、太陽の下では気をつけようと思ってる。正直に言うと、前は暖かい場所に旅行するのが恐かった。顔の白斑がほとんど隠せないほどになっちゃうから。この旅行を今までの旅行よりも楽しめるのは、私が色素の抜けた肌を人に見られても落ち着いていられるようになったから。美しさは完璧であることではなく、自分を愛し、自分自身が他とちがうことに満足できること。私たちはみんなそれぞれに美しいし、あなたになれるのはあなただけ。だから、自分自身を愛しましょう」

「ハロー、ラスベガス!」

22カ国、計27000人を対象に行ったドイツのある調査によると、日本人の外見への満足度は「非常に満足」と「比較的満足」を合わせて26%と、22カ国中最低だったのだとか(ちなみに最高はメキシコで、74%とのこと)。これには、どうやら一般的な基準に照らした、自分自身への厳しい目がありそう。ブリアンさんの、完璧を目指すのではなく、自分自身を愛しましょうというメッセージが、ここ日本でも広がるといいですね。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK