SNSについていろんな議論が飛び交う昨今。実際、"SNS疲れ"を感じている人は少なくないのでは? 「これなしには1日も生活できない!」と思う反面、「今すぐスマホを放り投げたい!」という衝動に駆られるような…。

役に立つ情報も多く、便利なSNSですが、コスモポリタン アメリカ版によると、こんな意外なリスクも報告されているのだとか。

1.摂食障害になる可能性が高まる

2016年、ピッツバーグ大学医学部は、アメリカ在住の19歳から32歳の成人1,765人を調査。その結果、ほとんどの時間をSNSに費やしている人々は、摂食障害や、容姿に対するイメージ障害に陥るリスクが、(SNSを見る時間が少ない人に比べて)2.2倍にのぼるとのデータが。すでにそうした問題を抱えていたからこそSNSにのめり込んだのか、あるいはSNSによってそうした問題が促進されたのかは明らかになっていないものの、ちょっと考えさせられる数字かも?

2.不安を増大させる可能性がある

インディアナ大学の2015年の調査によると、若い女の子はSNSに自分がカワいく見える写真を投稿するのに対し、男の子は自分が達成したこと(賞をもらった等)を示す写真を投稿する傾向があるのだとか。レオナルド・サックス博士がニューヨークタイムズ紙に語ったところによると、それによって、"女の子は容姿に縛られ、男の子よりもストレスがたまる"と見られているのだそう。つまり、自分の投稿に「いいね!」が少ないと、自分にはあまり価値がないのだと思ってしまう可能性が高いということ。これは若い女性に限らず、女性全般に言えることかもしれません。

3.頭が鈍くなる可能性がある

コーネル大学と北京大学の研究者の調査によると、頻繁にリツイートする人々は、(しない人々より)理解力と情報処理能力が下がるのだとか。調査内容は、中国人学生を2つのグループに分け、それぞれにツイッターに似たアプリを使用させるというもの。一方のグループにはメッセージをシェアしたり転送したりする選択権を与えたのに対し、他方のグループにはそれを制限。すると、シェアするかどうかの選択肢がある方は、シェアするべきかどうかを悩む、「認知的過負荷」を感じていたそう。その後すぐ、イギリスの科学誌『ニューサイエンティスト』の記事を読んでもらったところ、頻繁にリツイートしていたグループの方が記事の理解度が低かったのだとか。コーネル大学の人間発達学専門家チー・ワン教授も、試験前にネットサーフィンをしたりSNSを見た学生は、(見ていない学生よりも)点数が下がる可能性があると指摘しているそう。

4.GPSによって不審者に狙われる可能性がある

201512月のこと。カリフォルニアの44歳の男が、インスタグラムやフェイスブックの位置情報から、GPSを使って女子学生の家に押し入り、下着を盗むという事件が発生。事件後、警察署は女性たちにプライバシーや位置情報について厳重にチェックするよう警告したそう。というのも、携帯電話のOSアップデートなどによって電話が初期設定に戻ってしまうことがあるからなのだとか。

5.大切な人との関係を壊す可能性がある

アメリカの世論調査機関ピュー研究所の電話調査によると、アメリカ人の15%SNSによって友情が壊れたことがあり、12%が面と向かって対立する事態に陥り、11%がSNSのやりとりで家族内に問題が起きたと回答したのだとか。問題は職場にまで及び、3%がSNSによって仕事上のトラブルが起きた、と答えたそう。

と、並べてみるとなかなか怖いラインナップですが、つきあいもあるし、今すぐ止めるというわけにもいかないのが現実なのでは? まずはやりすぎに注意し、チェック頻度を下げることから、始めたいものですね。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US