「貯金すると決めたのに、通帳の残高が全然上がらない…」。

そんなあなたに紹介したいのが、コスモポリタン イギリス版に掲載された、ごく普通の家と仕事を持ちながら一切の贅沢をやめたという女性のリアル・ストーリー。果たして彼女は、"超節約生活"の中で、いくら貯めることに成功したの…?

ロンドンでフリーランスのファイナンシャル・ジャーナリストとして働くミシェル・マクゴーさんがイギリスの<テレグラフ>に語ったところによると、「友人、家族、同僚は皆、私が賢いお金の使い方をしているだろうと思っていたようですが、そうでもなかったんです」。自分が最近何千ポンド(数十万)というお金を"不要"なもの(コーヒー、外食、洋服など)に費やしていたことに気づいたある日、彼女は1年間お金を使わない生活を実行することを決意。そしてそれを2015年のブラックフライデー(1126日)から開始したそう。

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家を見てまわるのと、街行く人のファッションを見る合間に休憩。私のサイクリング・スタイルはファッショニスタには不評かもしれないけど。

もちろん、まったくお金を使わないのは無理なので、マクゴーさんはどうしても必要な経費を算定。「家のローン、光熱費、募金、ブロードバンドと携帯電話代」が合計約227,000円、そこに、歯磨き粉、デオドラント、シャンプー代などを加え、夫と相談の上、1週間分の食料品代を毎週4,000円ほどに収めることを目標にしたのだそう。

ポイントは、贅沢のための予算はまるでないこと。つまり、映画もなし、飲みに行くのもなし、食事のテイクアウトやレストランもなし、新しい洋服も旅行もなし、ジムの会員になるのもなし、スーパーでちょっとしたチョコレートやデザートを買うのさえやめた彼女。当然、コーヒーショップでカフェラテなんてもってのほか!

マクゴーさんの夫は、この挑戦が無謀すぎるのではと心配したそうだけど、彼女自身はやる気満々で、どこに行くにも自転車を乗り回し、手持ちの洋服を着倒したのだとか。さらに、これによって月々の残金が増えたことにより、住宅ローンの繰り上げ返済も始めたそう。「残金が増えているのが嬉しくて、有意義に使わなくちゃと思ったんです。私の実践が、他の人々のお金の使い方を考え直すきっかけになることを願っています」。

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このジーンズにはもう飽きた!

もっとも、これによって人づきあいが減り、孤立する不安もあったよう。周囲の誰もが彼女の実験に賛成というわけではなく、「貧乏ごっこ」をしているだけだと非難されたことも。「でも、貧困と倹約には大きな違いがあります。今回の実験は貧しい暮らしをすることではありません。貧困は選択の余地がないのですから。私は住宅ローンも食費も払えます。昨年はあくまで、極端な倹約をし、消費をしない選択をするという"実験"だったんです」。

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髪の毛がいる人、いる? だいぶ余ってます。ハサミを出さなきゃ!

最終的にマクゴーさんは、260万円ほど預金が増額。冬は喫茶店に立ち寄れないのがきつかったけど、自分の時間を大切にすることを覚え、春の訪れをより喜べるようになったという彼女。自転車生活で服はボロボロ、髪も伸び放題になったけど、1年の最後には消費欲がなくなっていたのだとか。2016年のブラックフライデーが終わる夜12時には、友達全員にビールをおごった(そして祖父に会いに行くための飛行機のチケットを買った)けど、それはそれ。

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あまりに二日酔いがひどくて昨日は投稿できなかったけど、土曜の夜に友達にビールをおごっている写真です。

マクゴーさんは、今回の実験を振り返って以下のようにコメント。

「結局わかったことは、どんな商品を買うかより、自分が今持っているものを大切にする気持ちや心の安定のほうが大切だし、自分を幸せにしてくれるということです」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK