デキる上司になるためには、まずデキる部下になることから。ということで、コスモポリタン アメリカ版より、最高のアシスタントになるための8カ条を紹介します。

1.常に一歩先を考える

次に上司を待っていることは何か、そのためにどんな用意をしておいたらいいか、自問すること。ニューヨークにあるミシュラン二つ星レストラン、アクアヴィットの総料理長であるエマ・ベングソンさんは、こう言っています。「スタッフが私の仕事をやりやすくしてくれていると、すごく嬉しいんです。私が何も言わなくても、冷蔵庫がその日のために整理されていると、最高に幸せを感じますね」。彼女がアシスタントをしていた頃、現在はセレブ御用達のフィットネスクラブ"ソウルサイクル"の最高文化責任者であるエイミー・ペックさんが、日曜の夜に次の1週間の上司のスケジュールを確認しておく方法を編み出したのだとか。エマはペックさんのやり方に基づいて「時間や場所、ドレスコード、他の出席者など、上司が知っておいた方がいいことを事前にリサーチして、彼女がヒーローのごとく会議に現れるように努力したわ」とのこと。さらにペックさんは、上司のオンラインカレンダーに必要な情報をまとめて記し、詳細な情報はファイルに入れて手渡して、移動中の車内で読めるようにしておいたのだとか。

2.緊張感を持って仕事を終える

1日が終わって、プライベートに戻る前に、もっとできることはなかったかと考えてみること。こう述べるのはニューヨーク大学看護学科の老年介護学博士であるクリスティン・コヴナー教授。「在宅医療では、こうすることによって訪問看護師が来る前に、患者さんが発している重要なサインを受け取ることにもなるし、服用している薬をもう1度確認することにも繋がります」。

3.態度を慎む

ソーシャルメディアを含め、うわさには関わらないこと。「上司の信頼を傷つければ、あなたのキャリアも急停止しかねません」と警告するのは、『あなたの上司を怒らせる45のこと(原題)』の著者アニタ・ブルッツェーゼさん。「私が知っているある弁護士の助手は、どこへ行くにもファイルを持ち歩いていました。誰かがうわさ話を始めようとすると、彼女はファイルを指して言うんです。『ごめんなさい、私これを持って行かないといけないの。ちょっと行ってくるわね!』」

4.額に汗して働く

いいアシスタントは、紙詰まりを直したり、スターバックスまでおつかいに行ったりと、あらゆる下積み仕事を厭わないもの。あなたがチームの中でよく働く人だと認めてもらえば、もっと重要な仕事を任せてもらえるようにもなる、と述べるのは『大学は協力することを教えない(原題)』の著者アレクサンドラ・レヴィットさん。「よく働くほど、早く昇進できるのです」。(でも、女性だからと言って小間使いさんのように扱われないように、と警告するのはブルッツェーゼさん。同期の男性たちが請け負っていないような仕事には気をつけること)

5.緩衝役になる

上司の1日をスムーズに進めるためには、仕事と、人の優先順位を決めることが必要。誰からの電話を受けるべきか、上司が仕事を中断してもいいのはどんなときか、誰に対して丁寧にお断りするか。「あなたは門番であり、フィルターなのです」と言うのは、ブランドマネージメント会社ビーンストークの副社長、レイチェル・テラスさん。「上司が会いたい人々の名前が載ったVIPリストをもらいましょう」。また、例えば子どもの発表会のために上司のカレンダーを空けておくなど、個人的な事情のために時間を作ることも好印象を与えるそうです。

6.気にし過ぎない

誰にでもツイていない日はあるもの。もちろん、あなたの上司も。彼らだって頭痛がすることもあるし、夫婦ゲンカのことを考えている日もあるかもしれないし、上役を怒らせるぐらい大失敗したときだってあるかも…。そこで、あなたの登場です。「アシスタントは大抵、上司のフラストレーションを受けとめる側にいるもの。だからこそ、すべてを自分の問題だと思ってはいけません」と語るのはレヴィットさん。大切なのは、その批判が実際に自分に対するものだったときの練習と考えること。ニューヨークの皮膚科学者で医学博士のレイチェル・ナザリアンさんは、「指摘されたことを改善しようとする人は、言い訳をする人よりも早く学習し、かけがえのない人材となります」と話しています。

7.あらゆる所に協力者を作る

「周囲があなたを助けたくなるような方法で、難しいことを頼むこと」と話すのはトロントにある企業のマーケティング責任者であるジョアナ・マルコビッチさん。「あるアシスタントが、スポーツイベントのボックス席のチケットを私に頼みました。顧客のためではなく、子どものパーティーのために。でも、彼女の頼み方があまりに感じがよくて、やってあげたくなりましたよ」。また、他人の生活に関心を示すことも大事なのだとか。「この前の新商品の発売はどうでしたか? ペルー旅行は? ネコは元気?と、聞いてみるのです」。そして、「いつもお疲れさまです。お休みになったらどうですか」といった、あなたが同じ仲間であることが伝わるような共感的な発言をすること。門番は道を封鎖するブロックではなく、1つのコネクションと見なすこと。次の仕事を探すときに助けになってくれる人がいるかもしれません。

8.上司が思慮深い人に見えるようサポートする

あなたの上司は細かいことを気にしているかもしれないけれど、時間が限られているので、すべてを完璧にこなすのは不可能。上司が「本当はこうしたい」と思っている点において細やかな気遣いをできるよう、あなたがサポートしてあげることが大切。例えば、長らくそのままになっているメールの返事を申し出てみるとか、上司の名前で病気や家族を亡くした社員に「花を送りましょうか?」と聞いてみましょう。「素晴らしいアシスタントは、上司が思っていることを伝える大使のような役割を担ってくれるものです」と言うのは、前マッキンゼー共同経営者で『良い1日を過ごす方法(原題)』の著者キャロライン・ウェッブさん。そういった小さな気遣いがあなたの上司の、そしてあなたの評判をも高めることでしょう。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US