自分の人生は、自分でしか生きられないし、どう楽しんでいけるかは、毎日の選択と気持ち次第。どんな生き方だって、自分で選んできている人は、いつだって魅力的に見えるし、自然と心惹かれるもの。コスモポリタン日本版では、人生を謳歌しているさまざまな女性の生き方を紹介していきます。
女優・タレント 秋元才加さん
女優、タレントとして幅広い活躍を見せている秋元才加さん。国民的アイドルグループを卒業後に、コスモポリタン世代である秋元さんが見つけた自分らしい道とは?
―「個性が大切な時代」といわれていますが、どのように自分らしさを見つけましたか?
いろんな個性を持っているメンバーの中で活動していたので、「人とは違う個性って何?」と考えたり、家族と一緒に過ごしている中で、「自分の個性はなんだろう?」と、自問自答したりする時間が割と多かったと思います。10代の頃は、可愛い子を目指して一生懸命でしたが、可愛い子が大勢いる中で、同じ可愛いで対抗しても勝てないと分かりました。
さらに、自分がやりたいと思っていることが、必ずしも自分に向いているとは限らないので、「似合わない」と言われたものには早めに見切りをつけて、「この仕事にチャレンジしてみたら」と言われたことに思い切って挑戦してみるなど、周りの声を素直に受け入れてみることも、個性を見つけるひとつの手段だと思います。
例えば、チームで仕事をする時は、ひとりひとりの個性が際立つことよりも、チームといてバランスが取れているほうが初めのうちはいいと思うんです。時には自分にとって不本意なことでもやらなきゃいけないことも出てくるかもしれません。でも、その不本意も承知で担った役割が、チームの成長、しいては自分の成長につながっていたりするんですよね。
また、個人で仕事をする場合は、なにかしらの爪痕を残していけないといけません。例えば、バラエティー番組に出演した時は、とにかくたくさん話すとか、みんながやりたがらないことを積極的にやっていくとか…。はじめから、自分がやりたいと思っている仕事ができるとは限らないですからね。自分が座りたいと思っている席に空きがなければ空いている席を選んで座る選択もありだと思います。
―秋元さん自身が思う、自分の個性、魅力はなんですか?
「凛としている」と言っていただくことが多いので、ひとりで活動するにあたって、アイドルらしくない容姿がいきていると感じていますし、どんな状況でもフラットに接することができるのが自分の強みだと思っています。
そして、自分は自分のままでいいのだと思えるようになりました。そんなふうに思えるようになったのは、今まで自分の中で自問自答を繰り返してきたからだと思いますし、私の仕事は、自分の意志だけではなく、周りの人がすべてをジャッジするところがあるので、その部分を割り切れたのも大きかったかな。
25歳でグループを卒業した時、女性としてもステップアップする時だと感じていました。20代前半までは、かわいげがあればなんとかなると思っていたのですが、これからは知識と教養、責任感が備わったうえで、さらに大人のかわいげが求められているんだなと考え方がずいぶん変わりました。これから、私がどんな女性になっていくのだろうと、私自身も楽しみにしているんです。
―前向きな気持ちを持つために心掛けていることは?
ネガティブな気持ちになってしまった時は、自分のことを褒めてくれる人に会うようにしています。私の人生は私が主役なんです。自分自身が楽しく過ごせないと意味がないと思っているので、仕事では我慢しなくてはいけない時もあると思いますが、プライベートでは、極力我慢したくありません。だから、頑張りを認めてくれる友達や、好意を持ってくれる人たち、自分の気持ちが心地いい状態でいられる人と一緒に過ごすようにしています。
あと、常に前向きでいるためには、自分の中にある負の部分を出すことも大切だと思っているので、怒る時は怒って、感情をストレートに表現する時もあります。時間を守る、挨拶をするなど、普段の生活をきちんと過ごしていたら、感情的になる時があっても、人間関係も、事柄も円滑に進むと思います。どんなことでも、自分で決断をしたと思えれば、人のせいにはできないので、自分の発言、行動に責任を持とうという気持ちになりますよね。こんなふうに考えられるようになったのも、最近のことです。卒業して4年目を迎えて、やっと女性としてのスタートラインに立てたような気がします。
―新たなスタートラインに立って、これからやっていきたいことは?
今までは、周りに導いてもらっていた部分が多いので、これからは、ひとりの女性として成長している姿を見せていきたいです。
お芝居はもちろんですが、経済番組に出演させていただくなど、想像もしていなかったジャンルのお仕事をさせていただく機会もあるので、ひとつひとつを楽しみながらやっていきたいです。
海外での仕事にもチャレンジしたいので、今、英会話を習っています。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』など、「Netflix」で海外ドラマを観ることもあるのですが、それも英語の勉強になっています。今度、「Netflix」のスポーツ番組『ULTIMATE BEASTMASTER』でホストを務めさせていただくんですけど、その収録には1人でL.A.へ行ってきます。はじめてのことづくしで、正直ドキドキしていますが、海外で仕事をすることで自分の視野も広がると思いますし、日本の新たな魅力にも気づけると思うんです。新しいことに挑戦しながら、自分のできることをしっかり積み重ねていきたいです!
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グループでの活動を経て、自分らしく輝く術を見つけた秋元さん。「30代になるのが楽しみ♪」と言うように、年齢を重ねるごとに輝きを増していく姿を追っかけていきたい。
【秋元さんから学んだ仕事をより充実させるためのヒント】
・不本意だと思う役割、周りがやりたがらないことも積極的にやってみる
・時には感情をストレートに表現する
・気持ちがいいと感じる人間関係を築く
・知識と教養…そしてかわいげ
【Netflix オリジナルドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」】
秋元さんが登場したのは、オンラインストリーミングサービスを提供するNetflixのオリジナルドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」新シーズンの全世界同時オンラインストリーミングを記念したトークイベント。女性刑務所を舞台としたストーリーを観ながら、女の園あるあるなど、女性なら共感必至のエピソードを披露した。シーズン4も衝撃のストーリー展開に目が離せない!