皮膚の基底層に分布する色素細胞が何らかの原因で減少・消失し、肌の色が白く抜けていく白斑。これが原因で幼少期にいじめを経験したという、アメリカ・ニューヨーク州ピークスキル出身のジェームズ・マクロードさん。

過去のつらい経験を乗り越え、自信を取り戻すまでにジェームズさんが歩んだ道のりとは――。

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ジェームズさんはこれまでに『The Boy Behind the Face』と『My Daily Superpowers』という2冊の児童書を書き、自信と自己愛に関するメッセージを発信。また、世界的なファッション誌やさまざまなブランドのキャンペーンに登場したり、学校や教会、SNSなど多くの場で講演を行ったりして、自身のストーリーを伝えています。

生後1歳半で初めて白斑と診断されたジェームズさんは、子ども時代について<デイリー・メール>でこう振り返っています。

「私は生後1歳半の時に白斑と診断されました。母が私の顔にある小さな白い斑点に気づいたことがきっかけです。その斑点は徐々に大きくなり、顔の片側に広がっていきました」
「子どもの頃は『スカンク』、『シマウマ』、『牛』と呼ばれたこともありますし、今でも、火事にあったのか、漂白剤をかけられたのかと聞かれるときもあります」

見た目を理由に、つらい経験もしたというジェームズさん。しかし、ほかの人との違いや自分の肌の美しさを受け入れるようになるにつれて、不安と向き合っている人たちを助けることができるのではないかと思ったそう。

「白斑でなければ、私の生活はまったく違うものだったでしょう。私の人生において最大の課題だと思っていたことは、最大の恵みであるとわかりました。白斑は、私がポジティブな方法で他の人に影響を与えるのを助け、奉仕する機会を与えてくれたと思います」
「私は、自分自身を愛することができる強さを見出すことができたので、恵まれていると思います。そして、そのメッセージを他の人と共有することが私の責任なのです。私は自分の人生を誇りに思います。誰かが本を読んだり、講演に参加したり、動画を見たりして、人生に良い影響を与えたと言ってくれることが私にとって最高の褒め言葉なのです」

さまざまな方法での発信を通して、世界中の人々に影響を与えているジェームズさん。彼のメッセージはたくさんの人に届いているはず。