イギリス・サウサンプトンに住むターニャ・ヒバードさんは、夫と息子と愛犬のサファイヤと暮らす女性。2018年、2週間の休暇をキプロスで過ごした後、サファイヤのある行動が人生を大きく変えたという。

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バケーションから帰ってきたターニャさんの元からずっと離れなかったというサファイヤ。サファイヤはなぜか、ターニャさんの胸の同じ場所をつつき続けていたそう。

その場所を触ってみると、胸にしこりを発見。ターニャさんは、すぐにかかりつけの病院で検査を受けることに。当時のことについて、<Mail Online>にこう語っている。

「最初は2週間の休暇で留守にしていたせいかと思ったけど、その後、もっと頻繁になり、私に寄り添っている時間も長くなりました。キプロスに休暇に行っていて、正直、なにも気が付きませんでした。帰ってきてから、いつもより疲れを感じるようになっていたんです」
「しこりは巨大でコブのような感じでした。最初はのう胞(分泌物が袋状に貯まる病態のこと)かと思いましたが、夫からも医者に行った方がいいと言われました」

ターニャさんは定期的に検査を受けていたものの、病院では「トリプルネガティブ乳がん(TNBC)」と診断。化学療法を始める前には腫瘍が5cmになり、その後治療を進めることに。

そんなときもサファイヤは、ターニャさんのことをずっと心配してくれていたのだとか。

「体調の悪い私を心配してなのか、愛犬は私と一緒に寝てくれていました。化学療法中に私が本当に具合が悪いと、布団の中に入ってきてくれて、そばで様子を見てくれていたんです。今では私をとても大切にしてくれています。散歩中も、人が近づきすぎると唸るんですよ」

そして2019年7月、20回の放射線治療の後、ターニャさんの乳がんは寛かい。今でも二人の絆は深く、お互いを特別に想っているそう。

「しこりを見つけたとき、“なんて賢い犬なんだろう”と思いました。私が見つけたのかもしれませんが、サファイヤが見つけてくれたと信じています。定期的には自分でもチェックしていたけれど、彼女が教えてくれなかったら、癌の種類からして、治療を受けるには遅すぎるか、治る可能性が低かったかもしれません」
「彼女の誕生日である12月13日は、私の父が亡くなった日なので、彼女は使命のようなものを持ってうちに来てくれたのだと思います。これからも特別な存在だし、私の命の恩人です」

最後に、「ペットがいつもとは違った行動をしていたら、何かを伝えようとしているかもしれません」と話したターニャさん。二人の絆は、今後もさらに深まっていくはず――。