マレーシアの婦人科医と医療用品メーカーが、性別を問わずに使用できる世界初の“ユニセックスコンドーム”を開発。女性器にも男性器にも対応しているというその使い方に注目が集まっている。

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Wondaleaf」と名付けられたこのコンドームは、マレーシアの医療用品メーカーTwin Catalyst社が発表。素材には、通常、傷の治療に使われる医療グレードのポリウレタンを使用しており、薄さや柔軟性、強度、防水性、そして着け心地に優れているのだとか。

開発に携わった婦人科医のジョン・タン・イン・チー医師は、製品の特徴について『ロイター』にこうコメント。

「基本的には、通常のコンドームに粘着剤を付けた設計です。膣やペニスに装着するだけでなく、隣接する部分も覆って保護します。粘着剤はコンドームの片側にしか塗布されていないので、裏返せばどちらの性器にも使用することができます」

「今回開発したコンドームで、ジェンダーやセクシャリティにかかわらず、人々が自分の性の健康をよりよく管理できるようになることを期待しています」

▲女性器への使い方

価格は1箱に2個のコンドームと潤滑剤入りで、14.99リンギット(約407円)。ちなみにマレーシアでのコンドーム1ダース(12個入り)の平均価格は、20~40リンギット(約543~1087円)なのだそう。

今後は、数回の臨床研究とテストを経て、今年の12月にウェブサイトで販売を開始する予定。タン医師は、このコンドームの可能性に期待しているという。

「これまでに実施した多くの試験の結果から、このコンドームがどんどん普及すれば『意図しない妊娠』や『性感染症の予防』にも効果が出るのではないかと考えています」


▲男性器への使い方

ユニークなアイディアから生まれた今回の製品。日本での販売は今のところ未定だけれど、新たな避妊具の選択肢として広まっていくかもしれませんね。