今年7月、ノルウェーの女子ビーチハンドボール選手たちが規定のビキニ着用を拒否し短パンで試合に挑んだどころ、 欧州ハンドボール連盟により罰金が科され、物議を醸したことは記憶に新しいはず。

世界的な話題を呼んだことで、国内外からユニフォーム改定への声が強まったことも後押しになり、ついにルールが改定されることに。

規定のビキニではなく短パンを履いたことで、「不適切な服装」であることから支払うことになった1500ユーロ(約20万円)もの罰金。徴収した欧州ハンドボール連盟はその後、「平等なスポーツを奨励する団体に全額寄付した」と発表し、状況の改善のために全力を尽くすと表明していた。

そして先月、<ニューヨーク・タイムズ>などが伝えているところによると、連盟が2022年以降の女子選手のユニフォーム規定を変更することを発表。

これまでは、「足の付け根に向かって上向きのアングルでカットされ、幅は最長で10センチのビキニボトム」と「腹部が見えるトップス」というルールだったところ、来年1月から施行される新しいルールでは、「タイトな短パン」と「体にピッタリとしたタンクトップ」に改定されている。

このルールの変更について、ノルウェー選手たちがコメントを発表。

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「ユニフォーム規定を変えようと何年にもわたって努力した甲斐がありました! ユニフォームが原因で、ビーチハンドボールをプレーすること諦めた人が多くいることを知っています。今回正しい道へと一歩進みましたし、これで我々のスポーツが少しでもオープンで差別的でないように感じてもらえると嬉しいです。そして何より、ユニフォームではなく、私たちの選手としての功績が注目されることを楽しみにしています!」
「ずっとサポートをしてくださりありがとうございます! 皆さんの発言やリポストがあったからこそ、注目され、変化をもたらすことができたのです!」

また、選手たちは短パンの長さを選べることに「大変満足している」とも。

実はノルウェーハンドボール連盟は、欧州連盟に対し、2006年からユニフォームの変更を訴えていたそう。それがようやく受け入れられたことについて、会長も喜びのコメントを発表している。

「これはスポーツ界での性差別と戦う上で、象徴的な一歩となりました。試合に挑みやすくなったということもありますが、何よりも女性たちにとって大事なことであり、さらにスポーツで互いに敬意を持って接する上で大切なことだと感じています」