8歳と2歳の子どもの父親である、トランスジェンダー男性のケイデン・コールマンさん。出生時は女性として生まれたケイデンさんは、13年前から男性として生活しており、これまでに2回出産を経験。

しかし、出産に至るまでにはさまざまな困難があったそう。彼が明かした、妊娠中に病院で受けた差別とは――。

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妊娠中の差別によりひどいトラウマを抱えていると<Today>に語ったケイデンさん。検査などで訪れていた病院では、医師から間違った代名詞を使われたり、「母親」と呼ばれたりしただけではなく、中絶を勧められたこともあったそう。

「私がケアを求めていた病院は“女性のための場所”と考えられていて、いることすら拒否されたんです。中絶も何度も勧められました」

また、医師からの差別だけでなく、出産クラスや母乳育児クラス、産後のサポートグループなども、“女性の場”という理由で参加できなかったとケイデンさんは語っている。

実際、全米LGBTQタスクフォースの調査によると、トランスジェンダーを自認する人の28%が医療関係者からの嫌がらせに直面したことがあり、50%が医師に正しい代名詞や適切な言葉を伝えたことがあると回答。

2014年に行われた別の小規模な調査では、出産を経験したトランスジェンダーの人々の22%以上が、病院での差別のために自宅出産を選択していることが明らかに。

現在は2人の子どもを育てながら、 トランスジェンダーへの理解を深めるための活動をしているケイデンさん。彼のような経験が繰り返されないよう、社会全体への教育や医療へのアクセスを見直す必要があるはず――。