アメリカで増加しているアジア系差別やアジア系を狙ったヘイトクライム。高齢者が突き倒されたり、突然暴力をふるわれたり、火をつけられる…など、残酷な事件が多発している。

急増するアジア系に対するヘイトクライムを受け、アメリカ各地では抗議デモが開催されている。セレブたちもSNSなどを通じて声を上げているなか、ニューヨークで行われたデモにリアーナがお忍びで参加していたことが明らかに。


アメリカ全体で増加している、アジア系を狙ったヘイトクライム。ニューヨークも例外ではなく、覆面パトロールを増やしていることが伝えられている

そんなニューヨークで4日(現地時間)、アジア系に対するヘイトを抗議するデモ「Stop Asian Hate」が開催に。数百人が集まったと言われているデモに参加していたのは、自身も移民を公言し、差別に直面していることを明かしている歌手のリアーナ。

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リアーナのアシスタントを長年務めているティナ・チュオンさんが自身のSNSに投稿していたデモの様子を映した映像では、リアーナは正体がバレないように顔を隠していることが分かる。

片面に「アジア系へのヘイトをやめて」と書かれ、その裏に「ヘイト=神への人種差別」と書かれたプラカードをリアーナが持ち、ニューヨークの街中を歩いたり踊ったりしている。リアーナ自身がプラカードを作っている姿も。また、Instagramストーリーには「これこそがコミュニティ!」とデモ参加者が声を合わせている迫力ある様子も撮影されていた。

さらに、現地で出会い共にデモをした男性からInstagramでタグ付けをしたいと言われ、リアーナが自身のアカウントを教える場面も。男性は「えっ…本物なの?」と驚いている様子。

実は、アトランタ連続発砲事件後にも、SNS上で人種差別への抗議を表明していたリアーナ。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「アトランタで起きた昨日の事件は残酷で痛ましい事件でしたが、決して珍しい事件ではないのです。アジア系アメリカ人、そして太平洋諸国系アメリカ人へのヘイトがずっと繰り返されてきたことが許せません。アジアコミュニティのことを考え、胸が張り裂ける想いです。事件で亡くなった人のことを想っています。ヘイトはやめなければなりません」

当初はあまり活発ではなかったことが問題視されていたアジア系差別への抗議運動だけれど、リアーナのような著名人が声を上げ連帯を示すことで、今後より大きな動きとなっていくに違いない。