お酒と煙草と遠出が嫌いなため、これまでの主な出会いの場はマッチングアプリのみ。20代半ばのシングル、コスモポリタンエディターKのデート体験談を毎月連載でお届け!

過去にマッチした相手と再会!?

いつものようにマッチングアプリの<Bumble>をスワイプしていたら、テキサス出身のスチュワート(仮名)とマッチ。アメリカとメキシコのハーフの彼は、日本では英語教師として働き、ラグビーチームにも所属しているみたい。顔はタイプじゃないけれど、なんかいい人そう…と思いながら、彼からきたテキストに返信していると「<Tinder>で話したことあるよね」とひと言。あーそういえば、<LINE>まで追加したけれど、その後気が変わってブロックしちゃったんだっけ…。過去の自分の塩対応&記憶力のなさに申し訳ない気持ちになりながらも、デートに誘われたので一度会ってみることにしました。

意外としっかり者の彼。最初は好印象♡

デート当日、表参道駅で待ち合わせすると、真っ赤なラグビージャケットを着たスチュワートが登場。「デートにその服はちょっと…」と思いつつも会話をスタートすると、落ち着いた賢そうな雰囲気は悪くない…。数カ月前に日本に移住したばかりの彼は、海外では多く存在するけれど日本にはまだなかった、ゲイのメンバーで構成されるラグビーチームを立ち上げるという目標もあって来日したんだとか。これまでデートした男性の中でもひと際しっかりした態度のスチュワートでしたが、私の2歳下ということが判明して驚き! その日は彼のお気に入りのステーキ店へ連れて行ってくれました。テーブルにつくなり「デートアプリでは何を探しているの?」と直球の質問を投げてきた(笑)。今すぐこの人とセックスしたいというわけではなかったので、「セフレではないかな」と曖昧な答えを返しました。その後は初デートらしく普通の会話が続きましたが、「きれい」だとか「頭がいい」とか、いちいち私のことを褒めてくれるので、こちらもいい気分に(笑)。また会うことを話して、その日は終電前にお別れしました。

煮え切らない態度にイライラ…

一緒にいて落ち着くというか、普通に楽しかったので、その後もスチュワートとは毎週デートを重ねました。仕事で疲れ切った私を、よく会社まで迎えにきてくれる優しさにも惹かれていたと思います。しかし、お互いの誕生日やバレンタインデーも一緒に過ごし、いい雰囲気になっていたにもかかわらず、一向に距離を近づけようとしない彼…。ヴィクトリアズ・シークレットのセクシーなパジャマをプレゼントしてくれたのに、手すら繋いでこないっておかしくない!? 煮え切らない態度に腹が立って一度「何考えてるの?」と聞いてみたら「大胆な行動をとって、怖がらせたくなかったんだ。もう僕に会いたくないって思われたら嫌だから…」と。めっちゃいい人じゃん! と思いながらも、早く次のステップに進みたかった私は「マッチングアプリでこんな人と出会ったよ~」などと、わざと思わせぶりなコメントを浴びせていました…。

ある日、2人でディナーへ行った際に「最近は会っていなかったけれど、セフレの女の子たち全員と縁を切った」とスチュワートから衝撃の告白が。しかも、この日もそのうちの1人とお別れするために会ってきたんだとか。それ私に言う必要ある? しかも複数人いたんかい! と悶々とさせられたのですが、その日の帰り道に「オフィシャルな関係になりたい」と正式な告白が。ですが、ちょうど彼の荷物を持たされているタイミングだったんです。しかもそれが、当日会ったという元セフレからスチュワートへのプレゼントで…。そのときは「こんなもん持たされているのに、答えられないよ」と回答を濁しました。

一周まわって、まさかのBFFに!

その後もなんとなく一緒にいる時間が増え、むしろ恋人というより兄弟のような関係になってしまった私たち。2人の関係について話し合う機会もあったのですが、今は友達でいようという結論に達しました。一度、終電を逃して彼の家に泊まったこともあるのですが、私がベッド、彼がソファで寝ることになり、健全なお泊り会に終わりました。一瞬彼に「添い寝する?」と聞かれましたが、特に性欲も湧かなかったので、私にしては珍しく断ったのはここだけの話…。

最近はトレーニングフリークな彼に、毎週末ジムへ連れて行ってもらっています。スチュワートは毎回私のためのジムメニューを考えてくれる上、使い終わったトレーニングマシンの拭き仕事までやってくれるというジェントルマンっぷり。仕事中、英語の意味が分からないときもすぐに<LINE>して助けてもらったりと、なんだかんだ頼りになる存在です。私にまだ気がありそうな彼に甘えっぱなしですが、今ではBFFの1人になりました。

今回の学び:ヤリ目メインのデートアプリでも、まれに素敵な出会いがある!