その肉体美を保つために日々のトレーニングを欠かさず、また食事などにも気を遣っていることで知られるジェニファー・ロペス。ところが意外にも、健康を意識した生活を送っていなかった過去もあったという。

そんなジェニファーの考えを変えさせたのが、20代に経験したパニック発作。「突然動けなくなった」と、当時についてニュースレターに綴っています。

ジェニファー・ロペスが実践する健康的な生活習慣

ダンサーとしてデビューし、女優や歌手として長年にわたって第一線で活躍を続けているジェニファー。数多くの賞を受賞し、今年は特別賞であるMTVのジェネレーション・アワードが贈られ、テレビ界や映画界への貢献を讃えられたばかり。

そんなジェニファーは、その肉体美を保つためにストイックな生活を送っていることでも有名。過去のインタビューでは、「無理な食事制限はしないけれど、健康的なライフスタイルを保っている」と語っていたことも。

食事内容はというと、日頃からカフェインは飲んでも朝の一杯だけでその後は水しか飲まないこと、さらにお肉類は週に3回から4回しか食べない代わりに卵白やナッツ類などからプロテインを積極的に摂っていること、またプロテインと同じくらい野菜の摂取も大事にしていることなどを明かしてきた。

またできる限りの睡眠もとるように。彼女のスケジュールに合わせて朝の5時頃に眠り、お昼頃に起きるという生活を送ることで、睡眠の時間を確保しているよう。また、2人のパーソナルトレーナーと、週に4回から5回、1時間のワークアウトをこなしているという。

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過労の末にパニック発作を経験し…

さらに、メンタルヘルスのケアにも気を遣っているというジェニファー。

「落ち込んでいる時こそ、立ち上がり、何かを行動に移すことが大切。たとえば家でちょっとした運動をすることもいいし、何か気持ちが明るくなるようなことをしましょう。好きな食べ物を作るのもいいでしょう。自分を励まして、突き進みましょう」と、セルフケアの極意を伝授したことも。

ジェニファーによれば、このような生活スタイルに移行した背景には、20代の頃に経験した「過労によるパニック発作」があったという。

1997年撮影のジェニファー・ロペス。
Albert L. Ortega//Getty Images
1997年撮影のジェニファー・ロペス。

20代後半のジェニファーは、映画『セレナ』でラテン系女性として初めて100万ドル以上のギャラを獲得したうえに、同年に何作もの作品に出演し、さらに音楽キャリアをスタートさせるなど多忙な時期だったという。

「毎日、3時間から5時間しか寝なかった時期がありました。日中は(ドラマや映画を)撮影し、夜はスタジオで過ごし、さらに週末はイベントに参加したりミュージックビデオを撮影していました。20代後半で、まだ自分のことを無敵だと信じていた頃のことです」
「ところがある日、控室で座っていたとき、多忙な仕事にストレスが加わり、さらに睡眠不足によりメンタルの回復ができないという状況に、もう打ち勝てなくなったんです。体が麻痺したように動かなくなって、目もはっきりと見えなくなりました。これらの症状が怖くなり、その恐怖心によりさらに状況は悪化…。今となれば、極度の疲労が引き起こした典型的なパニック発作であると分かるんですが、当時はそんな言葉を聞いたこともありませんでした」

日頃と全く変わらない体調だったところから「急に動けなくなった」と当時を振り返るジェニファー。「頭がおかしくなったのかもしれない」と不安に思った彼女は、運ばれた先の病院で医師に相談すると、過労が原因であることを告げられたそう。

「あなたには睡眠が必要なんです。毎晩7時間から9時間の睡眠を確保し、カフェインは摂らないで。あなたほど働くのであれば、合間に運動もすることを忘れずに」

そんな経験をし、健康に対する考えが変わったというジェニファー。

無理を続けていた当時を「私は自分の身体と心の健康を保つために、身体が求めていることを無視し続けることの危険性を初めて知ったのです」と振り返っている。