ジェニファー・ロペス(52歳)が登場した、2020年の「スーパーボウルハーフタイムショー」を追った、ドキュメンタリー『ジェニファー・ロペス:ハーフタイム』。Netflixで配信されたばかりの同作品では、ハーフタイムショーの裏側だけでなく、自身のおしりに対する“性差別的なジョーク”やキャリア、私生活についての世間の反応についても語られている――。
第54回スーパーボウルハーフタイムショーでのパフォーマンスはもちろん、約10年間の結婚生活を送った歌手のマーク・アンソニーとの離婚後の気持ちも赤裸々に語っている同作品。
そのなかでジェニファーは、自身のおしりに対して向けられた“性差別的なジョーク”についても語った。
2002年に行われたラジオ・パーソナリティのビリー・ブッシュとのインタビューを振り返ったジェニファー。そこでビリーは、「ここ数年間みんなが君のおしりを話題にしてるよね。実際おしりについてどう思っているの?」と彼女に質問。
しかし、歌手や俳優、ダンサーとして活躍していたジェニファーは、この質問をとても不快に思ったという。
その後、何度もおしりに対して不適切な発言を受けてきたと同作品で明かした。
「私はカーヴィーな体型の女性たちの中で育ったので、このおしりを恥ずかしいと思うことはありませんでした」
また2000年のグラミー賞授賞式では、あの象徴的な「ヴェルサーチェ」のドレスを着用。世間で話題を集めたものの、ジェニファー自身はポジティブな反応には思えなかったよう。
「自分がジョークのネタとして使われているような気がして、本当につらかった」
そんなジェニファーは、歌手や俳優としてだけでなく、「ハリウッドで最も結婚回数の多い女性」と呼ばれることもしばしば。それにより、非常に多くのパパラッチに付きまとわれ、「ハリウッドを離れよう」と思ったこともあったそう。
「私が何かを成し遂げたとしても、人々が知りたがったのは私生活のことばかり。積み重ねてきたキャリアは陰に隠れてしまったのです」
「だから私の自尊心はとても低く、『私は良い歌手でも女優でもダンサーでもなく、すべてがダメなんだ』と、世間が言うことを真剣に受け止めてしまっていたのです」
「ハリウッドに居場所はないと思っていたし、『なぜ早くやめないのだろう?』と自分でも感じていました」
そして現在は、約20年ぶりに俳優のベン・アフレックと2度目の婚約をしているジェニファー。同作品にも出演したベンは、2002年~2004年の交際時に感じていたことを明らかに。
「一度、ジェニファーに対して『気にならないの?』と聞きました。すると彼女は、『私はラテン系の女性。これくらいは覚悟している』と言ったんです。『あなたにとっては、公平に扱われることが普通だろうけど』と」
あらゆる批判を受けるなかでジェニファーは、自分が何者であるかを理解したうえで、自身を信じることの大切さを学んだと語った。
自分を認め、自尊心を高めていったというジェニファー。仕事も恋愛も自分らしく謳歌する彼女は、これからも勇気を与え続けてくれるはず。
※この翻訳は抄訳です。
Translation: ARISA ISHIMOTO