第65回グラミー賞授賞式が間近に迫っています。この1年間は音楽業界にとって画期的な年だったため、同受賞式では数々の革新的な受賞を目の当たりにすることになりそう。

最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞のそれぞれのノミネート枠が、従来の5枠から8枠、さらに2021年に10枠に増えたため、ノミネートされるアーティストが2倍になり、受賞者発表までの緊張感も2倍に。

音楽業界で最大の注目が集まるこのイベントは、コロナ禍の2021年にはリモートで、2022年にはラスベガスで開催されましたが、今年は2月5日(現地時間)に、LAのクリプト・ドットコム・アリーナで開催されます。

有力候補の受賞者やレッドカーペットのライブストリーミングなど、今年のグラミー賞授賞式について知っておきたいことをここでチェックしておきましょう。

司会者は?

『ザ・デイリー・ショー』の司会でも知られるコメディアンのトレバー・ノアが、3年連続でグラミー賞の司会を務める予定。

トレバー・ノア
Emma McIntyre//Getty Images
第64回グラミー賞のホストを務め、第65回のホストも続けて務めるトレバー・ノア

彼は先ごろ、<ビルボード>誌のインタビューで次のように述べています。

「グラミー賞の司会をするのは1回だけでも普通じゃないのに、3回ともなると参考にする人すらいません。だからこそワクワクしています」
「授賞式に登場するのは大好きなアーティストばかりなので、僕にとって夢のような場ですね」

受賞者の有力候補は?

今年のノミネーションは、歴史的なものとなりました。有力候補とされているのは、バッド・バニーやビヨンセといった面々で、彼らは今回のノミネート数で歴代最高記録を更新しています。

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Alberto E. Rodriguez//Getty Images
年間最優秀アルバム賞にノミネートされたバッド・バニー
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Robert Gauthier//Getty Images
9部門でノミネートを果たしたビヨンセ

「Me Porto Bonito」を含むバッド・バニーの2022年のスタジオ・アルバム『Un Verano Sin Ti』は、スペイン語のアルバムとして初めて、年間最優秀アルバム賞にノミネート。一方、ビヨンセは9部門にノミネートされ、これによってキャリア通算88部門にノミネートされたことになり、ジェイ・Zと史上最多タイのアーティストとなりました。

このほか、ケンドリック・ラマーとアデルは、それぞれスタジオアルバム『Mr. Morale & the Big Steppers』と『30』からの楽曲で、年間最優秀アルバム賞を含む8部門と7部門でノミネートされ、候補者たちをリードしています。

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Gareth Cattermole//Getty Images
7部門でノミネートされているアデル

そしてハリー・スタイルズが、3枚目のアルバム『Harry's House』の楽曲で、最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、最優秀ミュージック・ビデオ賞、年間最優秀レコード賞を含む6部門でノミネートされ、ケンドリック・ラマーとアデルに続いています。

ラッパーのジャック・ハーロウは、楽曲『First Class』で最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス賞に、アルバム『Come Home the Kids Miss You』で最優秀ラップ・アルバム賞にノミネートされました。

試聴方法は?

授賞式は、日本ではWOWOWが独占生中継する予定。また、グラミー賞の公式ウェブサイトYouTubeチャンネルでは、授賞式に先立ちレッドカーペットの様子も配信されます。クールにドレスアップしたミュージシャンたちが大集結するので、気になる人はぜひカレンダーに追加してお見逃しなく。

以下で、今回の全ノミネーションのおさらいをしておくのもおすすめ!

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Watch The 2023 GRAMMY Nominations Live
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Translation: Masayo Fukaya

From: Harper's BAZAAR JP