コスモポリタンでもおなじみの島袋聖南さん。「テラハ」への出演がきっかけとなり、モデル業だけではなくヨガインストラクター、アクセサリーデザイナー、アパレル、美容…など幅広い分野で活躍しています。
華やかに見える彼女も、様々なトライ&エラーを繰り返したからこそ「自分を受け入れられた」そう。3月のカバーガールとして、等身大のリアルな姿を語ってもらいました。
島袋さんの20代って、どんな感じでしたか？
いわゆる「港区女子」でした。彼氏に面倒見てもらいながら、クラブに行ったりパーティに行ったり…。自由を謳歌して、ハチャメチャで怖いもの知らず、とりあえずやりたい放題でしたね。失敗も随分しましたけど楽しくて、悔いのない20代です。
テラハに初めて出たのは25歳の時。そのきっかけは？
きっかけはオーディションだったんですが、当初は本当に嫌で。港区から離れて、（当時の舞台は湘南）超不便で友達もいないところでやっていくのが怖かったんです。ずっと実家住まいで、同棲していた彼も「何もしなくていい」と言ってくれる人だったので、いわゆる家事をしたのもあの時が初めてでした。一番年上だから下の子のケアみたいなものも含めて試行錯誤しながら、本当に勉強させてもらいました。
例えば具体的なことでいうと、どんなことでしょうか？
私が出演していた頃は特にSNSと連動していて、よくバッシングされたんですが…本当に心無い言葉がすごく大量に聞こえてくるんですよ。自分と他人の尺度は違う、自分が良かれと思ったことも他人はそうは思わないとか。見られ方、見せ方みたいな部分も考えるようになりました。
番組で存在感を出していけたのはどうしてだと思いますか？
どうしようもなくダサいところをさらけ出し、それでもくじけず前向きにやっていたから、視聴者の方に応援していただけたんだと思います。失敗ばかりしていて、人間っぽいというか。自分自身、そのままを受け入れて、大きく見せる必要はないと今も思っています。
マルチに活躍していますが…自分の肩書は何だと思いますか？
「自分は何がしたいのか」というのはテーマとしてはあるんですが、昔から無理せず、流れに身を任せて生きてきたという感じで。ヨガのインストラクターの資格も、自分が好きだからとっただけだし、アクセサリーやファッション、スキンケアブランドも「プロデュースしましょう」と言っていただくきっかけがあったから、というところがありました。好きなことをさせてもらって感謝しています。
島袋さん、あんまりテンパったりしなさそうですね。
めっちゃテンパりますよ、いつも緊張してます。こういう現場も全然慣れなくて。ついお酒の力を借りたくなっちゃうんですよ。普段から借りすぎって言われますが（笑）。
どのぐらい飲むんですか？
今は弱くなりましたが、昔は恐ろしいほど飲んでましたね。飲み始めると長くて。失敗も山ほど…でもそれも「他人から見たら」で、自分は一概に失敗とは思っていないんですよね。それがきっかけで気になっていた男性と距離が縮まったこともあるし。テラハはファン層が若かったので、そういう部分を「ビッチ」みたいに言われちゃったこともあります。でもそこからぶち壊すことで楽になりましたし、自分らしさがでてきたかなと思ってます。
年齢を重ねてお酒との付き合いが変わってきていますか？
今は同棲しているノアさんが面倒を見てくれるので、安心して飲めます。飲んでる時に、酔いすぎないように水を用意してくれたりもして。飲む時はほぼ一緒なんですよ。女子会にも来てくれるし、仕事先でも一緒。超いい彼氏です。
ノアさんと付き合って、生活は変わりましたか？
お料理をするようになったかな。 港区時代はキッチンに立ったことなかったので（笑）。今も得意とは言えないけれど、レシピサイトやYouTubeで勉強中です。ノアさんはジャンクなものばかり食べるので、毎日とはいかないまでも、週に2回位はちゃんとした栄養バランスのものを食べてほしいなと思って作ってます。
精神面ではどうでしょう？
気持ちが安定しましたね。フリーの時は出会いを求めて、夜飲み歩いたりもしていましたが、今は家に帰って読書したり、料理の勉強したり、自分の時間を持つようになりました。私は落ち込んでいる時は放っておいてほしいタイプなんですが、そういう時も程々の距離感で見守ってくれる。ノアさんの生活って本当に仕事と家の往復だけで、私の送り迎えとかもしてくれるんです。浮気とか無駄な心配をしないで済むので、私も仕事に集中できます。
島袋さんは、ノアさんと同棲を始めるにあたり、不安があったと聞きましたが。
次に同棲する相手とは結婚をと考えていたので、ノアさんはまだ若いし、なかなか踏み出せなかったんです。でもちゃんと話をしたら「同棲をしたいと思ったのは、その先に結婚を考えているから」と言ってくれたんです。普通なら腰が引けると思うんです。私の以前の恋愛も知っているわけだから。始めてみて、今はすごくいい感じ。彼の中でそろそろ結婚が盛り上がってきてくれるといいなと思っています。
結婚願望は昔から強いんですか？
結構強いですね。付き合うたびに「結婚できたらいいな」って思います。昔から家庭に憧れてるんですよね。子どもも欲しいし、家族の温かさも好きだし。仕事しながらだとなかなか難しいのかもしれないですが、どちらもやってみたいなと。ノアさんは一緒に働きながらやっていこうぜ、というタイプなのでそれが叶ったらいいですよね。
75万人のインスタフォロワーを抱えていますが、SNSとの付き合い方で意識していることは？
割とリアルな、等身大の投稿をしています。「イヤらしい」と思われても、それが私らしさなので。「フォロワーに気に入られたい」と考え出すと、大変じゃないですか。それに意図的に作ったものって、どこか「ニセモノ」ってバレると思うんですよね。私はそのままの姿を気に入ってくれる人だけでいい、全世界に愛されなくてもいい、そういうスタンスでやっています。
コスモでも恋愛相談をされていますが、今の20代に感じることは？
みんな一生懸命だなと思います。どんな悩みも「こういう経験したな」と思うことばかりなんですが、逆にやりきってもいいんじゃないかと思いますね。以前に「同じようなタイプばかり好きになる、良くないと分かっているのにやめられない」という内容の相談をもらったんですが、そういうのって繰り返して繰り返して、「あ、違うかも」って自分でわかるしかない。私もそうだったけれど、チャレンジして、経験して、失敗して、そうするうちに気付きがあるんじゃないかなと思います。もちろん、言っても耳に入らない時期っていうのもあるだろうし。
美ボディキープの方法を教えてください！
ご飯を食べるのが好きなので、ジムに行くのもヨガやピラティスをやるのも、そのためだったりします。私はバッキバキに鍛えたい方じゃなく、食べ過ぎちゃったからジムに行こうとか、最近サボってるから家でヨガやろうとか、無理なくできる範囲です。毎日やるのはストレッチくらいで、時間があれば、朝にヨガの太陽礼拝したり。その時その時で気になるところに合わせて。ジムは週に1～2回で、筋肉をつけるより、しなやかな身体になるよう心がけています。
食事制限はしていないんですか？
ノアさんが23歳と若いので、「何食べる？」と聞くと、焼き肉、ハンバーグ、牛丼、ジャンクフード……とかになっちゃうんですよね。でも「蕎麦が食べたい」という私に合わせてると彼がやせ細ってしまうので、私が彼に合わせて、運動してるんです。真夜中にハンバーガーとか言われると、結構キツいですけど（笑）。
30歳を超えて、体の変化も感じますか？
感じます。痩せなくなるし、肉のつき方が変わってくるし、疲れもお酒も抜けにくいです。私は本当に無頓着で、身体のためにやっているのは、食事で取れない栄養をサプリで補うくらい。最近は、もう少し体のことを考えてあげなきゃなって思います。
今後、10年くらいの目標や挑戦したいことなどはありますか？
プロデュースしているブランドはどれもまだ始めたばかりなので、もっと自分の世界観を出して伝えていきたいです。「自分の世界」というのがどういうものか上手くは言えないんですが、手探りでひとつひとつ、オリジナル商品を徐々に増やしています。ウェブから、展示会、ポップアップにと、徐々に展開を広げていきたいなと。せっかく得た機会だから、諦めず、手放さず、地道に作り続けていきたいですね。
地に足がついていますね。
10代の頃からモデルという肩書でやってきましたが、正直別に売れてたってわけでもないし、「とりあえず知名度上がれば、何か入り口が見つかるかも」とテラハに出て、そこから声をかけてもらえるようになった身なので。最初にモデルとして成功していなかったから今があるし、だから今もらえる機会は大事にしたいんですよね。もちろん最初から迷いなく、しっかりと働いて成功できていたら、それが一番いいです（笑）。でもたとえ迷っていても、諦めさえしなければ、誰にだってきっかけは見つかるのかもしれないですよね。
COVER GIRL 島袋聖南のアザーカット集
Photo／Koichiro Inomata Styling／Izumi Machino Makeup & Hair／Rei Fukuoka（TRON） Model ／Seina Shimabukuro Text／Shiho Atsumi
ドレス／20,8000円（タダシ ショージ）ピアス／17,673円、ブレスレット25,282円、リング8,837円（すべてアビステ）シューズ／109,000円（クリスチャン ルブタン／クリスチャン ルブタン ジャパン）※すべて税抜価格
