英王室担当カメラマンによる、16の「お気に入り写真」
ロイヤルファミリーの素顔が満載♡
シャーロット王女、初めてのブーケ
「小さな子どもたちを連れてのポーランドとドイツへの公式訪問は格別でした。みんなこの2人の写真を見るのが大好きですしね。両親の言うことを聞かない時でも、とにかくかわいらしいんです。
ここでは、シャーロット王女が飛行機を降りて、初めて花束をプレゼントされた時の姿が写っています。驚いたような表情で、ブーケを贈ってくれた人を見上げていました」
ウィリアム王子とキャサリン妃、オルセー美術館にて
「このショットは上手くいくか正直自信がなかったんです。でも蓋を開けてみたら、素敵なシルエットが浮かび上がりました。キャサリン妃が少し左を向いてくれたおかげで、横顔も写せましたしね。
普段は王室の方々のフォーマルな席などでの撮影が多いのですが、この1枚はより日常に近いもので、僕にとっても嬉しい1枚でした」
ロイヤル・ウェディング
「ロイヤル・ウェディングは王室担当カメラマンとして、一生の思い出に残る日でした。世界中で20億人の人たちが見守る中、僕は初めてその姿を公に見せる夫妻を撮影するための、ベストポジションを仰せつかりました。
ものすごく緊張しましたね。朝2時に起きて、機材を何度も何度もチェックし直しましたよ。Getty Imagesからは30人近いカメラマンが入っていて、それぞれバルコニー写真、車に乗った後の写真など、担当が割り当てられた大所帯のチームでした。そんな中、僕にはこのポジションが与えられて。2人がカメラ目線を送ってくれたのは本当にラッキーでした」
シャーロット王女の洗礼式
「これもまた、台本にない瞬間をとらえた1枚でした。ジョージ王子がつま先立ちをして、かごの中にいる妹の顔を一生懸命覗き込んでいる姿がとにかくかわいくて。僕にとってこの日、もっとも印象に残った貴重な1枚です」
キャサリン妃、ウェールズでアブセイリング(懸垂下降)
「キャサリン妃はとても活動的な方なので、写真の撮り甲斐があるんです。これは北ウェールズにあるアクティビティ・センターで、彼女がアブセイリングをした時のショットです。彼女がもっと若い頃、ウォールクライミングをしていた写真を撮ったこともありましたが、その時を彷彿とさせました。こういうアクティブなことが大好きな彼女の姿がとらえられていて、お気に入りの1枚です」
エリザベス女王、ゾウのドナと共に
「こんな1枚が撮れるとは、誰も想像していなかったと思います。女王がイギリスのダンスタブルにあるホイップスネイド野生動物園にゾウセンターを開設することは聞いていましたが、実際に女王がゾウにエサをやると聞いた時は、みんなびっくりしました。
どうやらゾウのドナはバナナの匂いに気づいたようで、鼻を思いっきり伸ばして取りに行き、それを見て笑っている女王と、同様に楽しそうなフィリップ殿下の姿が微笑ましいです。2人がリラックスしているこんな画はなかなか撮れないんですよ。周りの護衛隊や飼育員たちが、ゾウが悪さをしないかおどおどしながら見守っていたのもまたおかしかったです」
ヘンリー王子、レソト王国にて
「アフリカに行くとヘンリー王子は本当にリラックスしていて、そんな彼が子どもたちと戯れたりしている自然体の姿を撮れるのはいつも楽しいです。この旅行は<サンタバリー(ヘンリー王子とレソト王国のセーイソ王子によって2006年に設立された慈善団体)>主催のいくつかのプロジェクト訪問を兼ねたセミプライベート旅行で、王子と子どもたちのこういったショットをとらえられた貴重な機会でした。
実はこの旅行ではちょっと変わったことをしてみようと思い、彼の目線から見たチャリティーの現場をとらえられたらと考え、僕のカメラを1つヘンリー王子に渡していたんです。そうしたら結構色々と撮ってくれて、この1枚からも伝わるように、子どもたちもその腕前に感心しているようでした」