バッキンガム宮殿が公表した王室の年次財務報告書により、ヘンリー王子とメーガン妃が正式に、ウィンザーにあるフロッグモア・コテージから退去したことが明らかになりました。王室関係者によると、夫妻が完全にこの邸宅を引き払ったのは「最近のこと」だといいます。
故エリザベス女王はサセックス公爵夫妻の結婚後、フロッグモア・コテージを新たな住まいとすることを認めました。入居時には王室助成金で改修工事が行われましたが、夫妻はすでに、工事にかかった費用を全額返金しています。
サセックス公爵夫妻の広報担当者は3月、チャールズ国王が夫妻に対し、フロッグモア・コテージの明け渡しを求めたことを明らかにしました。国王は弟のアンドルー王子に、現在の住まいであるウィンザーのロイヤル・ロッジから、この邸宅に移ることを要求しているとされます。
ヘンリー王子夫妻が王室の公務から引退したときには、フロッグモア・コテージはその後も、夫妻の「自宅」として維持されると伝えられており、バッキンガム宮殿も、この邸宅は「イギリスのサセックス公爵一家の住まいである」としていました。
ヘンリー王子とメーガン妃は2022年6月、エリザベス女王の在位70周年を祝うプラチナ・ジュビリーのイベントに出席するため、長男のアーチー王子と長女のリリベット王女を連れて帰国。
滞在中には、その間に1歳になったリリベット王女の誕生日を、このフロッグモア・コテージでお祝いしました。メーガン妃はこの滞在中に、置いていた私物をまとめ、運び出したとみられています。
また、ヘンリー王子は3月、電話を盗聴されたとして複数の新聞社を訴えた裁判の予審のために単身で帰国。ロンドンの裁判所に出廷するため、フロッグモア・コテージに滞在しました。
＜テレグラフ＞紙は、王子はこの間に「夫妻の持ち物を整理し、必要なものをアメリカに送ったのではないか」と報じています。
これで、サセックス公爵夫妻の住まいは「カリフォルニア州モンテシートにある邸宅のみ」ということになったとみられます。
