昨年4月、メンタルヘルスについてオープンに話し合うことを目的とするメディアスペース「ワンダーマインド」を創設した歌手のセレーナ・ゴメス。これまでも自分の想いを真っ直ぐに伝えてきた彼女ですが、先週、全身性エリテマトーデス(SLE)との闘病中に受けたボディシェイミング(体形批判)に苦悩した過去があると明らかにしました。


2015年10月、米<ビルボード>誌で自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスを患い、治療を行っていることを公表したセレーナ。

毎日飲んでいる薬によりむくみ、体重が増えたことで、ソーシャルメディア上でボディシェイムを受けるようになった彼女は、2018年3月のInstagramの投稿で“完璧な体”に魅了される社会を批判するメッセージを送りました。

「美の神話ーーそれは実際には不可能な、社会が定義する“完璧な美”の条件を満たそうとして、現代女性を絶望、自意識、自己嫌悪の無限のサイクルに閉じ込める“体の完璧さ”への執着です」
「私が自分を大切にすることを選んだのは、誰かに何かを証明するためではなく、自分がそうしたいから」
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力強いメッセージとともに、ボディシェイミングを一蹴しました。しかし、3月10日(現地時間)に配信されたApple TV+シリーズ『Dear...』の最新エピソードでは、体形に関する批判が実は自身を悩ませていたことを明らかにしました。

「私はループスを患い、それにより体重が増えたとたくさん指摘されていました。その間、嘘をたくさんつきました。インターネットで自分の写真を投稿し、『(批判は)まったく気にしません。耳を傾けません』と言っておきながら、それを投稿している部屋で泣き腫らしていました。誰もそんなことを言われてはいけないのです」
「私が『気にならない』といった投稿をしたのは、同じことを経験している他の人たちに悩んでほしくなかったから。自分の姿や性格、愛するものを辱められる。それはとても不公平なこと。
mtv entertainment hosts first ever mental health youth forum at the white house
Tasos Katopodis//Getty Images
MTVとホワイトハウスとタッグを組んで、2022年5月、 メンタルヘルスに関するフォーラムを開催・出席したセレーナ・ゴメス。5月19日のメンタルヘルスアクションデーに寄せて、「メンタルヘルス・ユース・アクションフォーラム」を開きました。

今年2月、TikTokで全身性エリテマトーデスの服薬により体重の増減があることを告白したセレーナは、「私はモデルではないし、これからもならない」とありのままの自分を受け入れるボディポジティブなメッセージを発信しました。

またセレーナといえば先日、ヘイリー・ビーバーとカイリー・ジャンナーからいじめを受けているのではないかという疑惑が浮上したばかり。これを否定した彼女は、TikTokでファンに次のようなコメントをしました。

「お願いだからもっと優しくなって、他の人のメンタルヘルスについて考えてあげて。心苦しく思うばかりです。みんなに良いことがもたらされますように。すべての愛を込めて」

セレーナの素直な言葉は、きっと多くの人の心に響くはず――。