セレーナ・ゴメスとヘイリー・ビーバー(旧姓はボールドウィン)の友情と確執のヒストリーは10年以上に及ぶ。現在ヘイリーと結婚しているシンガーのジャスティン・ビーバーが、この2人と交際と破局を繰り返していたことは、おそらく誰もが知るところ。けれど、この2人のドラマは、ヘイリーとジャスティンの結婚で終焉を迎えたわけではない。
長年にわたってセレーナ&ヘイリーの動向を逐一チェックしてきた人も、たまに情報をアップデートしてきた人も、なぜこの2人の関係性にこれほどまでに魅了されるのかを本気で理解するためには、いったんすべての始まりに立ち返る必要がある。
ここでは、セレーナ・ゴメスとヘイリー・ビーバーの友情と確執のヒストリーを、時間軸に沿って振り返ってみよう。
2011年2月:セレーナとジャスティンが交際を認める
セレーナとジャスティンは、2011年2月に行われた『ヴァニティ・フェア』主催のアカデミー賞授賞式アフターパーティに揃って出席し、レッドカーペットデビューを果たした。
2011年5月:ヘイリーが2人のファンだと語る
その数カ月後、ヘイリーが「私は100%#ジェレーナ(セレーナとジャスティンのカップル名)を応援するわ」とツイート(すでに削除されている)。しかし、ヘイリーが2人を応援するツイートをしたのはこれが最後ではない。
2011年9月:ヘイリーがセレーナとジャスティンの関係を「ティーンの夢」と語る
ヘイリーはすでに削除された別のツイートで、「誰がなんと言おうと、ジャスティン・ビーバーとセレーナ・ゴメスが交際しているなんて、まさにティーンの夢よ」とコメントしている。
2012年11月:セレーナとジャスティン、1度目の破局
2人は約2年間の交際を経て、2012年11月上旬に破局。しかし、その後ロマンスが再燃し、2013年4月に復縁したのではないかと噂されている。
2014年11月:セレーナとジャスティン、2度目の破局
セレーナは新曲『The Heart Wants What It Wants』について語った際、ジャスティンとの破局を認めた。つまりこの曲は、2人の破局について歌ったものということ。
2014年12月:ヘイリーとジャスティンが交際の噂を否定
ヘイリーとジャスティンは、新年を共に過ごしたことで交際の噂が立ったが、2人はただの親しい友人と主張した。ジャスティンは2人が一緒に写っている写真を投稿し、「みんなクレイジーだよ。僕は完全にシングルだし、彼女はみんながわかっている通り、僕の良き友人なんだ」とコメントした。
2015年11月:ジャスティンがセレーナにセレナーデを捧げる
セレーナが2015年に短期間交際していた音楽プロデューサーのゼッドと破局した後、ビバリーヒルズにあるホテルのバーで、ジャスティンがセレーナに歌を捧げているところを目撃されている。そのときジャスティンは、ザ・テンプテーションズの『My Girl』と、セレーナにインスバイアされたとされる自身の楽曲『Sorry』を歌っていたそう。
2015年12月:ジャスティンとヘイリーが大晦日にキス
そのわずか1カ月後、ジャスティンはヘイリーと大晦日にキスをしたときの写真を投稿し、ヘイリーとの交際を公にした。
2016年1月:セレーナは、ジャスティン&ヘイリーの交際の噂を受けて、ジャスティンについて話すのは「もうこりごり」と語った
『ローリング・ストーン』誌のインタビューで、セレーナは「正直言って、それ(交際の噂)と彼について話すのはもうこりごり」と語った。
この翌月に『W』誌の取材に応じた際にも同様のことを答えている。セレーナはジャスティンとの関係について聞かれ、「彼の健康と幸福を願っているけれど、正直言って彼について話すのは、これ以上限界です」
2016年2月:ヘイリーとジャスティンは「特別な関係ではない」と語り、その後しばらくして破局
ジャスティンは『GQ』の取材でヘイリーとの関係を急ぎたくないと語り、この記事が掲載された直後に2人は破局した。
2017年10月〜2018年3月:セレーナとジャスティンが復縁と破局を繰り返す
2017年10月には、セレーナがジャスティンのホッケージャージを着て一緒にサイクリングをしている姿を目撃され、さらなる噂を呼んだ。その後、セレーナは2018年3月にジャスティンの24歳の誕生日を祝福するコメントをインスタグラムに投稿し、2人の復縁が公になった。しかしその直後に2人は破局したと言われており、インスタグラムの投稿も削除されている。
2018年7月:ヘイリーとジャスティンが復縁し、婚約
2018年7月、ジャスティンとヘイリーは復縁しただけでなく、最終的に婚約にまで至った。2人は同年9月にニューヨークの裁判所で正式に結婚し、2019年にはサウスカロライナで挙式した。
2019年10月23日:セレーナ、新曲で2人の結婚に反応?
ジャスティン&ヘイリーの結婚式から1カ月後、セレーナは楽曲『Lose You To Love Me』を発表し、音楽シーンにカムバック。
この曲には「あなたは2カ月で簡単に私の代わりを見つけた」などといった歌詞があり、ファンはすぐにこの曲がヘイリーとジャスティンの結婚に反応したものだと推測した。
2019年10月23日:ヘイリーはその日遅くに投稿したインスタグラムの内容で反感を買った
セレーナが新曲を発表した日、ヘイリーはサマー・ウォーカーの『I’ll Kill You』という曲のスクリーンショットをインスタグラムに投稿。これがセレーナの歌詞に反応したものとみなされて、ファンの反感を買った。
しかしヘイリーはネット上のコメントに対し、「邪推はやめて。私は“反応”なんてしていないから。まったくのデタラメ」と答えてすぐに噂を打ち消した。
2019年10月24日:ヘイリーが非難された後、セレーナがファンに「優しくして」とお願いする
その翌日、セレーナは新曲『Look At Her Now』のプロモーション時に、(ヘイリーの名前にこそ触れていないが)「女性が女性を傷つけることには我慢できません。私は決してそんなことには加担しない。だからみんな、他人に優しくしてあげて」と語っている。
彼女はさらに「どんな状況であっても、私のファンなら誰に対しても親切でいてほしい。その場で感じたことをそのまま口に出さないで」と付け加えた。
2021年8月:ヘイリーがインスタグラムで、セレーナが表紙を飾った雑誌に「いいね」を進呈
ヘイリーがインスタグラムで、セレーナが表紙を飾ったUS版『エル』の写真に「いいね」を進呈したことで、2人の関係が良好であると考える人が増えた。
2022年4月:ヘイリー、自身のSNSにセレーナに関するコメントを残さないでほしいと懇願
ヘイリーは「私の投稿に毎回コメントする人へ」というキャプションを付けた動画で、自身のSNSでセレーナとジャスティンに関するコメントを残すのをやめてほしいと呼びかけた。
ヘイリーはカメラに向かって「お願いだから今は私を放っておいて。私は自分に専念しているだけだから、何もしないし、何も言わないわ。だから私を放っておいて。もう十分に時間は経ったはずだから、本当に放っておいてほしい。それだけが私の願い。みじめなことは他でやってほしい」と語っている。
2022年5月:セレーナ、ヘイリーを小ばかにしたという批判をシャットアウト
ヘイリーが自身のアカウントでメイクアップ方法を紹介する動画を投稿した直後に、セレーナが似たような動画を投稿したため、ヘイリーに対する当てつけではないかという憶測を読んだ。
ファンのスクリーンショットによると、セレーナは動画で「これが、心のケアをすることの重要性を感じている理由。私が何をしたのかわからないけれど、本当にごめんなさい。悪意はまったくなかったの。すぐに削除します」とコメントしている。
2022年9月28日:ヘイリー、セレーナからジャスティンを奪ったという意見に反論
ヘイリーはアレックス・クーパーのポッドキャスト『Call Her Daddy』にゲスト出演した際、自分がセレーナからジャスティンを奪ったという意見について「率直に言わせてもらうと、彼が誰かと交際しているとき、彼と一緒にいたことは一度もありません。それがすべてです」と打ち明けて反論した。
同インタビューでヘイリーは、セレーナとの間に「確執はない」と語り、彼女に対しては「尊敬と愛」しかないと続けている。また、結婚式以来、その内容については明かさなかったものの、2人で話をしたことも明らかにしている。
2022年9月29日:セレーナがヘイリーのインタビューに反応?
その翌日、セレーナは彼女と自身のブランド「レア ビューティ」をサポートしている人たちについて皮肉を込めて話し、「もしあなたが『レア』をサポートしてくれているなら、感謝してもしきれないけれど、自分の発言には責任を持ってほしい。言葉は本当に大切なものだから」と語った。
2022年10月16日:仲良しツーショット写真を公表
セレーナとヘイリーが、第2回アカデミー映画博物館のガラで同じ部屋に居合わせた際に撮影されたツーショット写真が公表され、ネットを席巻した。
2人はツーショット写真を何枚か撮影し、その結果、多くの人は2人の確執がついに終わりを告げたのだと理解した。
2023年1月7日:ヘイリーがTikTokの動画で陰口を叩いていたという意見にセレーナが反応、ヘイリーも公に否定
それでも、一部のネットユーザーたちは、2人の確執が終わったとは思っていなかったよう。ヘイリーはケンダル・ジェンナーを含む2人の友人とともに、3人揃って「彼女に対して自業自得とは言わないけれど、神のタイミングはいつも正しい」という言葉に合わせて口パクしている動画が物議を醸した。
この動画はセレーナについて言及しているわけではないが、セレーナがネット上で中傷されていたのと同じタイミングだったため、その後すぐに削除された。この動画は1カ月後にセレーナの目に留まったが、彼女は不安を打ち消すように「大丈夫!私はこんなことで落ち込んだりしないから!みんな優しくしてね!」とコメントしている。
ヘイリーもこのTikTok動画について「この種の話にコメントしたことはないけれど、ガールズナイトでランダムにTikTokを楽しんでいただけ。誰かに向けたものではない」とコメントしている。
2023年2月23日:ヘイリーがテイラー・スウィフトをディスった過去の動画が再浮上し、親友セレーナはテイラーを擁護して「SNSからいったん離れる」と宣言
ヘイリーがセレーナの親友であるテイラー・スウィフトをディスったとみられる動画がTikTokに再浮上。セレーナはテイラーを擁護し、「申し訳ないけれど、私の親友はこれからも音楽業界のトップを走り続ける人」とコメントした。
この動画には、ヘイリーが出演したテレビ番組でテイラー・スウィフトの最新アルバムが話題に上った際、ヘイリーが吐き気を催したようなジェスチャーを披露した様子が映し出されていた。そしてこの騒動は、ヘイリーとセレーナが動画共有アプリでさらなる確執を生んだ時期と重なった。
その確執の発端となったのは、まずセレーナが「間違って眉毛をラミネート(眉毛の流れを上向に整えること)しすぎた」と言って、自身の顔を映した動画をアップしたこと。その数時間後、カイリー・ジェンナーがヘイリーとFaceTime通話した際のスクリーンショットを投稿。それは奇しくも自身の眉の上に「これは間違いってこと?」という文字を加えた写真で、さらに続けてヘイリーの眉毛をアップにした画像も投稿した。そのため、ファンはカイリーがセレーナとその眉毛を揶揄したのではないかと疑った。
しかし、カイリーもセレーナもこの噂を否定し、カイリーは「これは行き過ぎ。私は決してセレーナを揶揄していないし、彼女の眉毛の投稿は見てさえいない。何もないところから噂を立てるのはもうやめて。バカげている」
セレーナも「カイリーに同意。無駄なことはしないで。私はカイリーのファンなんだから!」と反応した。
こうした最近のTikTokでのやりとりが原因かどうかは不明だが、セレーナはSNSからもう一度離れると発表した。
セレーナは「SNSから少し離れることにしました。私はもう30歳だし、こういうことには歳をとりすぎている。でもあなたたちを心から愛しているし、またすぐに会えると思う。ただすべてのことから離れたいだけ」とコメントした。
2023年2月27日:ヘイリーの選曲が再び議論を呼ぶ
ヘイリーはまたしても、インスタグラムでシェアした曲が原因でセレーナをディスったと非難された。セレーナがSNSからいったん離れると宣言した後、ヘイリーがセレーナの声が入っていないバージョンの曲をストーリーでシェアしたからだ。
問題となった曲は、ラッパーのレマが2022年2月にリリースした『Calm Down』で、セレーナは同年8月にリリースされた別バージョンでフィーチャリングされている。
多くのファンはヘイリーのこの選曲を深読みしたけれど、彼女は自身のビューティブランド「ロード(Rhode)」のストーリーをリポストしただけで、そこに起用されていた曲が、たまたまレマがソロで歌ったバージョンだったと主張する意見もある。
セレーナとカイリーにとって、まさに激動の時期だったこの10年余り。この先2人が幸せに、お互いに高め合っていける存在になることを祈りたいところ…。
Translation: Masayo Fukaya From COSMOPOLITAN UK