ファイト・クラブ』や『トロイ』、『Mr. & Mrs. スミス』など、数々の大ヒット作で主演を務めてきたハリウッドのレジェンド、ブラッド・ピットが、あまり知られていない症状に悩んできていることに触れた。

それは、“失顔症”とも呼ばれる「相貌失認(そうぼうしつにん)」の症状。イギリスの国民保健サービス(NHS)によると、先天性の人もいるというこの相貌失認の患者は、他人の「顔」が認識できないのだという。その症状は、人生の大半か、または生涯にわたって続くものだとされている。

NHSはウェブサイトで、相貌失認について「日常生活にも深刻な影響を及ぼし得るものです」、「相貌失認症の人の多くは、家族やパートナー、友人たちも認識することができません。歩き方や髪型、声、衣服を覚えるなど、別の方法で人を認識しています」と説明している。

「ですが、こうした方法が常に効果的なわけではありません――たとえば、患者がどこか不慣れな場所で、誰かと会うときなどです」

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Neilson Barnard//Getty Images

過去にもこの症状について明かしてきたブラッドだが、先日『GQ』誌のインタビューでもこの話題について言及した彼は、特に多くの人と接するパーティの場などで、自信を持って行動することができないと語っている。

初めて会った人を覚えられなかったり、人の顔を認識できなかったりすることで、その人たちから「よそよそしい、近付きにくい、うぬぼれている」などと思われるのではないかと不安に駆られていたという。

これまでに医師から正式にこの疾患であると診断されたわけではないというブラッドだが、自分は失顔症に間違いないと考え、それを恥ずかしく思っているとのこと。

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Rich Fury//Getty Images

ブラッドはそのほか、軽度のうつに悩まされていた時期もあると打ち明けている。

「軽いうつの状態が、何年も続いていたと思う。喜びの瞬間をとらえることがでるようになったのは、自分のあらゆる側面、美しさも醜さも、受け入れようとするようになってからだよ」

また彼は、(アンジェリーナ・ジョリーと離婚後の2016年から続けている)禁酒のため、およそ1年半にわたり「アルコホーリクス・アノニマス(AA)」のプログラムに参加していたことも明かしている。「本当にクールな男性のグループ」であり、プライバシーが保たれる安全な場所だったという。

From COSMOPOLITAN UK