2013年、当時9歳のときにテレビドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ワンダーランド』にゲスト出演し、俳優デビューを果たしたミリー・ボビー・ブラウン(18歳)。それ以降エンタメ業界で活躍する彼女は、4月4日(現地時間)のポッドキャスト番組『The Guilty Feminist』で子役時代に“性的対象として見られた経験”について語った。

2016年に公開されたNetflixのSFドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で、イレブン役を演じたミリーは、これをきっかけに一躍トップスターに。今年2月には18歳の誕生日を迎え、大人の女性へと変貌を遂げる彼女だけど、2021年3月に出演した『MTVニュース』では“世間のイメージと本当の自分にギャップがあること”に悩んでいると告白

先日のポッドキャスト番組では、子どものときから注目を浴びて大人になっていくことの難しさについて明らかに。

「私が向き合っているのは、18歳の子たちと同じこと。大人になるまでの道のりで経験する人間関係や友情といったすべてのことなんです。人に好かれ、自分を確立するのは大変だし、その一方で自分自身を知ろうともしています。私とみんなの唯一の違いは、明らかに世間の目にさらされていることです」
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また、18歳になってからのSNSやメディアからの反応がエスカレートし、「圧倒されることもある」ともコメント。さらにハリウッドでの経験が、世界で起こっていることや若い女性がいかに性的に扱われているかをよく表しているとも明らかに。

「私はそのことに対処してきました。けれど、これからもずっと対処し続けなければならないでしょう」

キャリアの初期には、服装に対する批判を受けたとも語ったミリー。

「以前レッドカーペットを歩く機会があったときに、『ちょっと襟ぐりの深いドレスにしてみよう。少しだけね』と思ったことがあります。そのとき私は16歳くらいで、『ママ、パパ、お願い。この授賞式にはこれを着て行ってもいい?』っていう感じだったんです」
「結果的に私は非難され、『これが本当に取り上げられるべきことなのか?』と思いました。私たちは、その授賞式にいた素晴らしい人々、そこにあった才能、代表している人々について話題にするべきなのです」
los angeles, ca   october 26  actress millie bobby brown arrives at the premiere of netflixs stranger things season 2 at regency bruin theatre on october 26, 2017 in los angeles, california  photo by axellebauer griffinfilmmagic
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2020年12月には、同じく12歳で俳優デビューを果たしたナタリー・ポートマンがポッドキャスト番組『アームチェア・エキスパート』のインタビューで、10代の俳優として性的なキャラクターを演じることによって、「自分自身のセクシュアリティを奪ってしまった」と明らかに

「子どもの頃に性的な対象にされたことで、私自身のセクシュアリティが奪われてしまったと思います。そして私自身、安全だと感じるために、『私は保守的だ』『私は真面目だ』『自分を尊敬すべきだ』『私は賢い』『そんなふうに私を見ないで』という風になるべきだと感じさせられました」
「けれどその年齢は、自分のセクシュアリティや欲望を持ち、物事を探求してオープンでありたいと思うもの。でも、年上の男性に興味を持たれたら安心できないですよね」

ナタリーはこのことをきっかけに、10代の頃はセクシーな役を選ばないように決めていたという。

思春期に性的に注目されることによって、危険を感じてきたというミリーとナタリー。子役たちが安心して過ごせる環境を作るためにも、業界にいる人々も改めて考えてほしい――。