ウィリアム王子とキャサリン妃はロンドンのケンジントン宮殿で、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人の子どもたちと暮らしている。部屋数が20あるこの“自宅”、つまり宮殿での生活において、ケンブリッジ公爵夫妻がさまざまなことを、専門のスタッフからなるチームに頼っていることは、おそらく周知の事実。

そして、キャサリン妃は宮殿内の切り盛りについても、非常に厳しく目を光らせているとのこと(それは、誰の目からみても当然のこと!)。特に、一家のために働くスタッフには、「必ず従ってもらわなければならない」と考える厳格なルールがあるという。

その規則とは、スタッフは「ロイヤルファミリーのプライバシーを厳守しなければならない」というもの。これについて、譲歩の余地は一切ないという。『OK』誌は、イギリス王室が公式ウェブサイトに掲載していたケンジントン宮殿のハウスキーパーの募集要項には、そのことが明確に記されていたと伝えている。

ロイヤルファミリーは過去にも、スタッフがプライバシーに関する情報をメディアに漏らしたことで、大きな問題に直面したことがある。そのため、職務内容の説明のなかで、「どのようなうわさ話をすることも、一切許されない」ことが非常に明確に示されているとのこと。

prince william has a messy habit that winds up kate middletonpinterest
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「自分は口が堅い、ロイヤルメンバーのためにハウスキーパーとして働くことができる」と思う人は、応募してみたいと思うかもしれない。ただ、採用試験に合格するためには、ほかにも覚えておくべきことがある。

スタッフ採用部門の責任者、トレイシー・ウォーターマン氏によると、彼女が率いるチームは、宮殿のハウスキーパーに最も適任の人材を選び出すため、「ハエの死骸テスト」を行っているという。

このテストは、宮殿内の部屋のどこかに死んだハエを置いておき、候補者がそれに気づくかどうか、そのハエをどうするのかを確認するというもの。イギリスのテレビ放送局『チャンネル5』が放送したドキュメンタリー番組『Sandringham: The Royals at Christmas』のなかで、ウォーターマン氏は次のように説明している。

「5つ星ホテルと宮殿のハウスキーパーには、細部に対して払われるべき注意に違いがあるといえるでしょう」「このテストは、候補者が細部に目の届く人かどうかを見極めるために行うものです」

「暖炉かカーペットの上にハエの死骸を置いておき、それから候補者を部屋に通します」「ゆっくり部屋の中へと案内し、内部を見る機会を与えます……『素晴らしい暖炉でしょう』などと話したりします」

「これは、とてもいいテストです。おそらく10人の候補者のうち、半数はハエに気付くでしょう。ですが、実際に身をかがめてそれを拾うのは、おそらく1人です。その人こそ、特別なハウスキーパーです」

確かに、ルールは厳しいといえる。ただ、未来の国王と王妃のために働きたい人にとっては、“それほど” 現実離れしたものではないかもしれない。

From COSMOPOLITAN UK