13年間続いた成年後見人制度が、昨年11月に終了したブリトニー・スピアーズ。これでようやく自由の身になった彼女だけれど、同時に明るみになったのは「家族との確執」。とりわけ妹ジェイミーには、もうブリトニーのことを話さないようにしてほしいと弁護士を通じで通告までしていることが明らかに。


仲が良かったはずの姉妹

ブリトニーの妹として幼い頃から注目を浴びていた、ジェイミー・リン・スピアーズ。

二人は10歳差の姉妹で、ジェイミーは10歳でブリトニー出演映画で女優デビューし、その後ニコロデオンの人気ドラマ『ゾーイ101』で主役を張り人気者に。同ドラマの主題歌はブリトニーが制作していたほか、2013年にリリースされたブリトニーの楽曲でもデュエットをするなど、長年にわたってブリトニーが妹をサポートし続けてきた様子がうかがえる。

また、2017年ごろまではブリトニーのSNSにジェイミーが登場することも少なくなく、彼女の楽曲を宣伝したり、作曲賞を受賞したときにもSNSでお祝いしていたことも(それらの投稿は現在削除されている)。

揉めごとの発端は「リミックス」?

ところが、その後の2017年に、ジェイミーがブリトニーの楽曲をパフォーマンスしたことが二人ので問題となったと伝えられている。実際、ブリトニー自身、最近のSNS投稿でその出来事を何度も振り返っている。

ブリトニーは自身のSNSに「私は13年にわたって、自分の曲をリミックスしたパフォーマンスをしたいと懇願してきた」と何度か綴っており、「それでもずっと却下され続けてきたのに、妹がアワードで私の楽曲のリミックスを披露したのは不快だった」と胸の内を吐露。

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RDMA - Britney Spears Icon Award //RadioDisneyLA
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「家族に傷つけられた」

ブリトニーは、成年後見人制度について初めて語ったときに「家族を訴えたい」と発言。これを機に、後見人だった父親のみならず、妹ジェイミーとの不仲説も単なる噂ではないと注目されるように。

さらに「数年前から信仰心を失った」と話したブリトニーは、その理由に「あらゆる人たちから傷つけられて、家族にも痛めつけられた。ショック状態に陥った私は、“大丈夫”と嘘で自分を納得させるようになった」と振り返っている。

ジェイミーが姉のサポートを表明したことも

ブリトニーの成年後見人制度の終了を願うファンたちが起こしたムーブメント「#FreeBritney」が活発化し、ブリトニーもSNSで発言をはじめた頃、初めて姉の状況に言及したジェイミー。

「裏ではブリトニーをサポートをしていた」としながら、公にしてこなかった理由をこのようにSNSで語っていた。

「姉が自分自身で公に発言をしていないのに、私が先に話すべきではないと思っていた」

SNS上で姉妹喧嘩

ジェイミーの言い分に対し、ブリトニーは「家族はまったく支えてくれなかった」の一点張り。これまでにも家族は「私に最も厳しくツラく当たってきた」とも明かし、「これまで全く味方をしてくれなかった最も身近な人が、当然のことのようにSNSに投稿することほどショックなことはない」などと怒りをあらわにしている。

一方で、「私もスピアーズの1人として生まれた人間(中略)。私もトラウマを乗り越えるために、私の真実を語りたい。そして前に進みたい」と語っているジェイミー。続けて、「ナイフを振り回すブリトニーに、部屋に監禁されたことがある」という衝撃告白も。さらに、ブリトニーから個人的に送られてくるメールと、SNSでの発言に相違がある、とも明かした。

こうして一歩も引かない二人。さらには悪口合戦のようなことにもなり、互いに和解を求めるとしながらも、未だに批判をし続けている様子。

「本のPRにブリトニーを利用している」という批判

ジェイミーは回想録『Things I Should Have Said(原題)』の発売に伴い、数々のインタビューに応え、そこでもブリトニーについて何度か言及してきた。

「成年後見人制度が始まった時、私は17歳で、出産を控えていた。姉に起こっていることを何も理解していなかったし、私はそれよりも子供を産むということに気を取られていた」
「だけど、彼女がサポートを必要としてきた時、私は手を差し伸べてきた。成年後見人制度を終わらせられるようにと、頑張って人を探して紹介したわ」

これらのジェイミーの姿勢を、一部のファンたちから「回想録のプロモーションのためにブリトニーの名前を利用しているのでは」と疑念の声が届くように。

弁護士からの通告

そんな中、ブリトニーの弁護士が、ジェイミーの回想録の宣伝のためにブリトニーの名前の利用を停止するようにと、通告書を送っていたことが判明

「ブリトニーは、タイミング悪く発表された本、また誤解を招きかねない発言やひどく誇張された主張に注目を集めることは避けたいと考えているため、躊躇いながらもこの通告書を送っています」
「ブリトニーはあなたの本を読んでいませんし、今後も読む予定はありません。しかし、彼女や何百万人もいるファンたちは、あなたが金銭目的で彼女を利用していることにショックを受けています。彼女はそのことを許しませんし、許容すべきことではありません」
「あなたこそ、ブリトニーが受けてきた仕打ちを最もよく理解している人間であるはず。“荒れた”、アルコール依存症の父親のもとで育ったのだから。あなた自身、『父はずっと荒れたサイクルを繰り返し、酒を飲み続ける父に悩み悲しんだ』と綴っているそうですね。13年間も人権や基本的な自由を奪われてきたブリトニーは、もう父親をはじめとする、誰からもいじめられることを許さないのです」
「ブリトニーは一家の大黒柱でしたし、その他の面でもあなたのサポートをしてきました。嘘である不満を公にすることは間違っているし、それを利用して本を売ろうとすることはなおさら間違っています。違法である可能性もあり、名誉毀損にもあたります」
「あなたの本は『ブリトニーのことではない』と語っていましたね。その言葉を彼女は信じています。ですので、今後プロモーションのためにブリトニーについて話すことをやめてもらいます。もし、今後も話したり、名誉を毀損するようなことがあれば、ブリトニーは法的処置も辞さない考えです」

ジェイミーはブリトニーについても語ったインタビューの公開を控えていたけれど、それがこの通告によって配信されなくなる可能性もあるという。今後、仲直りをする可能性はあるのか、二人の動きに注目していきたい。