最近、本名を法的に改名したことが話題になった「イェ」ことカニエ・ウェスト（44歳）。これまでにトランプ元大統領のサポートを表明したり、自身も大統領選挙に出馬するなど、政治との関わりを持っている彼が次に会いたいと考えている政治家は、ロシアのプーチン大統領だという。
自身初のロシア公演への展望
イェの戦略アドバイザーであるアミール・スーダンが＜ビルボード＞に明かした内容によると、イェは今年の春から夏頃までにロシアのモスクワを訪れ、プーチン大統領と会う予定だそう。
そして、イェが率いる日曜礼拝という形で彼自身初となるロシア公演を行い、そこへプーチン大統領をスペシャルゲストとして招待するという計画も。プーチン大統領は礼拝に参加するなど、教会をサポートをしていることで知られている。
イェが開催している日曜礼拝
ロシア進出計画のキーパーソン
これらの計画を練っているのはアミール・スーダンと、ロシアの大富豪でトランプ元大統領とのつながりを持っているアラス・アガラロフの代理人弁護士スコット・バルバー。
イェが彼らとビジネスの取引をすることで、現在のイェの純資産18億ドル（約2076億円）を100億ドル以上（約1兆1500億円）まで上げることができると、アミール・スーダンは話している。
また、イェのロシア進出によって、アラス・アガラロフ側にも利益を享受するチャンスが。というのも、アラス・アガラロフの息子エミンは歌手としても活動しており、2005年にデビューしてから多数の国でライブを開催したことがある人物。イェとのコラボは、エミンの歌手としての知名度向上にもつながるという。
大富豪がでっちあげた妄想という声も
エミンの代理人もイェとの話が進んでいることを認めているものの、現在アメリカ合衆国国務省はロシアの危険レベルを最も高いレベル4に指定しており、渡航はしないよう国民へ勧告している。
それでもアミール・スーダンによれば、イェのロシア進出の可能性はあるとのこと。
「なんて言ったって、あの“イェ”ですよ。どう何を言われても行きますよ。なにせ、アガラロフ一家に招待されたスペシャルゲストとして行くのですから、誰にも止められません。イェは、普通の人よりも多くの事情を理解しています。イェには、アメリカを批判するつもりはないですし、紛争を引き起こしたいと考えているわけでもありません。ただ、誰もイェをコントロールすることはできないんですよ」
ゆくゆくはロシアを「セカンドハウス」にしたいと考えているとも言われている、イェ。
こうして具体的な内容が双方から明かされている一方で、イェの代理人の1人が＜ローリング・ストーン＞に「完全なデタラメで大富豪がでっちあげた妄想」だと話しているという情報も。今後の動きに注目したい。
