カイリー・ジェンナーが保有する資産が実際にはどのくらいの金額なのか、それは大きな注目を集めることのひとつ。

わずか21歳だったカイリーが2019年、史上最年少のセルフメイド(自力で成し遂げた)のビリオネアとして初めて『フォーブス』誌の「世界長者番付」にランクインしたときには、ちょっとした騒ぎになったほど。

だが、同誌はその後、カイリーは実際には、保有資産約1090億円(10億ドル)以上を意味する「ビリオネア」ではなかったとする調査結果を公表。「予期せぬ展開」でさらに多くの人の関心を集めることになった。

正直なところ、どちらにしてもカイリーが富豪であることには変わりがないのだが……。一体カイリーはどのくらい裕福なのか、詳しくみてみることにしよう。

・リアリティ番組への出演

カーダシアン&ジェンナー家のメンバーが出演する人気リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』は、確かに今年で終了するかもしれない。だが、一家はすでに、この番組を通じて巨額の富を築いている。

マネージャーを務める母親のクリス・ジェンナーによれば、出演料はほぼ均等に分配されているとのこと。

カイリー・ジェンナーの資産が激減? その理由とは
Jeff Vespa//Getty Images

・「カイリー・コスメティクス」

カイリーに高額の収入をもたらしたのは、自ら立ち上げたコスメブランド「カイリー・コスメティクス」。だが、その価値や利益については、疑わしいところがあると言われている。

『フォーブス』は2020年6月、「カイリーの嘘のワナ」と題して、独自の調査に基づく記事を公開。その中で、カイリー・コスメティクスは「一家がコスメ業界やメディアに何年もの間そう思い込ませてきた以上に、相当に規模が小さく、利益も少なかった」と報じた。

instagramView full post on Instagram

カイリーは2019年11月、カイリー・コスメティクスの株式の51%を化粧品大手コティに売却。その後、上場企業であるコティが公開した文書などから、カイリー・コスメティクスの2018年の年間売上高は、当初公表されていた約390億円(3億6000万ドル)ではなく、約190億円(1億7700万ドル)だったと伝えられた(カイリー・コスメティクスの関係者は、記事の内容を否定)。

……私たちが知りたいのは、もちろん真実。でも、いずれにしてもお金はお金。コスメ・ビジネスがカイリーをさらにリッチにしたことは、揺るぎのない事実といえる。

・エンドースメント契約

カイリーはパックサンやプーマといったブランドとエンドースメント契約を結んでいる。『フォーブス』は2016年には、カイリーの収入の20%近くが企業との契約料であるとの見方を示している。

ただ、カイリーは最近は、あまりスポンサーのためのプロモーション・コンテンツの配信に関心がないよう──おそらく、カイリーにはその必要もない、というだけのことだけれど。

・実際の保有資産は?

『フォーブス』は2020年6月の記事で、カイリーの資産は「約990億円(9億ドル)をわずかに下回る程度」と伝えている。主な収入源は、カイリー・コスメティクスや姉ケンダルと立ち上げたブランド「ケンダルアンドカイリー(Kendall+Kylie)」からの収入、エンドースメント契約料、リアリティ番組(『ライフ・オブ・カイリー』も加えて)への出演料だという。

だが、2020年10月に発表した新たな調査結果では、これより約220億円(2億ドル)少ない約760億円(7億ドル)としている(著名人の保有資産を調査・公開するサイト「セレブリティ・ネット・ワース」も、同じ金額を公表)。つまり伝えられるところによれば、確かにカイリーは「もはやビリオネアではない」ということのよう。

……カイリーほど裕福な人たちでも、それを気にするのだろうか?

Courtesy of Kylie Jenner via Instagram From COSMOPOLITAN