2011年、世界はキャサリン妃(ケイト・ミドルトン)がウィリアム王子と結婚し、ケンブリッジ公爵夫人としてイギリス王室の一員になる瞬間を見守った。

この前年、婚約が発表されたときには、キャサリン妃が受け取ったブルーサファイアの婚約指輪(もとは故ダイアナ元妃が所有)のおかげで、サファイアのリングの人気が急上昇。売り上げも急増していた。

実はキャサリン妃にはもうひとつ、結婚式の日に贈られた別の指輪がある。詳細についてあまり報じられていないこの指輪は、希少なウェルシュゴールドの金塊から作られた特別なものだそう。

イギリスのジュエラー、ジョシュア・ジェームズ(Joshua James)の専門家たちは、『Express.co.uk』に対し、結婚指輪にウェルシュゴールド(ウェールズ地方特産のゴールド)を使うのは、1923年から続く王室の伝統だと説明している。製作を手がけているのは、ロンドンのジュエラー、ウォルツスキー(Wartski)とのこと。

ウィリアム王子 キャサリン妃 結婚指輪 ロイヤルファミリー
AFP//Getty Images
ウィリアム王子 キャサリン妃 結婚指輪 ロイヤルファミリー
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ジョシュア・ジェームズの専門家によれば、キャサリン妃の結婚指輪の価格は、少なくとも2000ポンド(約29万円)とみられる。

また、宝石や彫刻などの装飾を施していない繊細なこのゴールドの指輪は、エリザベス女王が結婚式の前に、ウィリアム王子に贈っていたものであるとも伝えられている。

ウィリアム王子 キャサリン妃 結婚指輪 ロイヤルファミリー
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この写真からもわかるように、キャサリン妃はよく、ダイヤモンドがブルーサファイアを取り囲むデザインの婚約指輪と、結婚指輪を重ねづけしている。

ウィリアム王子 キャサリン妃 結婚指輪 ロイヤルファミリー
SAMIR HUSSEIN//Getty Images

興味深いのは、キャサリン妃はゴールドとシルバーを組み合わせるのも好きだとみられること。結婚指輪はイエローゴールドだが、サファイアのリングはアームの部分がホワイトゴールドになっている。

シルバー、イエローゴールド、ローズゴールド――いずれかの色で統一するのも素敵だけれど、キャサリン妃に感化されて、異なるタイプを組み合わせるのが好きになったという人も多いかも?

Photos: Getty Images From COSMOPOLITAN UK