映画『オーシャンズ』シリーズや『フィクサー』など数々の話題作に出演し、アカデミー賞も受賞するほどの実力派俳優であるジョージ・クルーニー(59歳)。そんな彼が、1月21日(現地時間)に<Variety>誌のインタビューで、1997年に公開された映画『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』の失敗から学んだことについて語った。

<Variety>誌が制作するトーク番組『Actors on Actors』で、女優のミシェル・ファイファー(62歳)と対談したジョージ。1997年に公開された映画『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』でブルース・ウェイン役を演じた彼は、同作が不評に終わったことについて「失敗から学ぶことがある。成功からは何も学ばない」とコメント。

「私は、脚本に集中しなければならないと思いました。自分の役だけではなく、映画全体のことを考えなければならないと」
american actor george clooney poses with a model of batman during a photocall for his latest film batman and robin at planet hollywood, london, uk, 23rd june 1997 photo by colin daveygetty images
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1995年に公開された『バットマン フォーエヴァー』の大ヒットを受け制作された『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』は、同映画シリーズの中でも評判がよくない作品の1つ。

けれどこれらの作品を手掛けた故ジョエル・シュマッカー監督は、映画の解説の中でこの象徴的なキャラクターを演じたジョージの裏にあるインスピレーションを説明。同作を商業的に成功させるために彼が直面したプレッシャーのいくつかを指摘した。

「彼はより暗く、より若いバットマンを探ることに興味があった。私たちは、制作サイドの視点から子どもに優しいバットマンをできる限り作りたいと要望したんだ。それに映画の中で、おもちゃになるようなアイテムを発明しなくていけない“大きな圧力”もあったんだよ」
arnold schwarzenagger, alicia silverstone, joel schumacher, chris odonnell  george clooney photo by jeff kravitzfilmmagic, inc
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以前から『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』の失敗を認めてきたジョージは、このことにより次に出演する作品を慎重に選んだこと、興行的に大成功を収めるかどうかはあまり気にしていないことも明らかに。

「次に出演した3本の映画は、『アウト・オブ・サイト』『オー・ブラザー!』『スリー・キングス』で、これらは本当に素晴らしい脚本だった。これらの作品は、制作費が多くはなかったけど、批評家からの評価は高かったんだ。良い脚本から悪い映画を作ることはできても、悪い脚本から良い映画を作ることはできないとはっきりしたんだよ」

今や、映画の出演だけでなく制作や脚本にも携わるジョージ。『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』の失敗から学び、より良い作品を生み出すために努力を続ける彼の今後の活躍に注目したい!