3月の特集テーマは、「女性のエンパワメント」。3月8日の国際女性デーの祝福を皮切りに、ジェンダー平等や女性の権利向上について考えるキッカケとなるような記事のほか、女性たちが人生を主体的に楽しむことを肯定するコンテンツを発信中。
そこで今回は、オピニオンリーダーたちに聞いた「原動力になる!私に力を与えてくれた本&マンガ」特集をお届け!
第四弾は、モデルやタレントとマルチに活躍し、自身の1型糖尿病の経験を機に、生き方を自由に選択できる社会に向けて「TYPE1 CLUB」を立ち上げた星南さんが力を貰ったという『僕のヒーローアカデミア』をご紹介します。
※以下、ネタバレを含みます。
星南
私に力を与えてくれた本&マンガ
『僕のヒーローアカデミア』(集英社刊)
あらすじ
舞台は多くの人が超常能力の「個性」を持つことが当たり前の世界。主人公・緑谷出久はヒーローを夢見る、生まれつき個性の能力を持たない「無個性」の少年。
そこには個性を悪用する敵(ヴィラン)が存在し、人々から社会を守る職業ヒーローが人々の憧れであった。ヒーローを夢見る主人公が日々奮闘していく物語。
私がエンパワーされたシーン
この物語の世界では、一人一人が持つ“個性”を能力として活かしていきます。しかしその個性は、向き合い方一つで大きく変わっていきます。無個性の主人公は、個性がなければヒーローにはなれないと断言されてしまうシーンもありますが、それでも夢を諦めずにまっすぐな想いを持ち続ける彼に転機となる出来事が起こります。
この物語は、誰もが主人公であると思えるほどの多種多様なストーリーに心が動かされる場面が多くあります。私自身、1型糖尿病という個性を持ちながら生きている中で苦労や葛藤も多いです。
それは病に限らず、人種や国籍、性別や年齢問わず、みんなが素敵な個性を持っています。主人公の姿を見ているうちに、自分の病も考え方一つで武器となると思うことができました。
生きていると、環境一つで誰もがマイノリティ、マジョリティになり得る中でどのように向き合い、生きやすい環境に変えていくか。前例のない世界を創ること、それが私の使命だと、この作品から背中を押してもらいました。
作品の中で印象に残ったセリフや言葉
「君はヒーローになれる」