SHOP NOW
社会運動を研究する社会学者の富永京子さんが、「どうして声をあげることに躊躇してしまうのか」を明らかにしながら、意見を言うことへの「抵抗感」を解きほぐしていく一冊。
私は「NO YOUTH NO JAPAN」という若い世代の政治参加を促す活動をしています。また個人的にも、東京オリンピックパラリンピック組織委員会の森喜朗氏の発言を受けて、署名活動を行いました。
声をあげる人を増やしたいと思って活動をしたり、自分で声をあげようとしたりしたとき、「一番の当事者ではない私が意見を言う権利はあるのか…?」という問いにぶつかります。
署名活動を例にあげると、私はスポーツ界には馴染みがないですし、男女差別を直接受けた経験が他の人に比べてあるかと言えばありません。
でもこの本を通して、「よそ者だからこそできることがある」と学びました。私は、「当事者が声をあげるのは大事だけど、同時に、直接関係がないように見える人が声をあげることにも意味がある」と強く思うようになったんです。