3月の特集テーマは、「女性のエンパワメント」。3月8日の国際女性デーの祝福を皮切りに、ジェンダー平等や女性の権利向上について考えるキッカケとなるような記事のほか、女性たちが人生を主体的に楽しむことを肯定するコンテンツを発信中。

そこで今回は、オピニオンリーダーたちに聞いた「原動力になる!私に力を与えてくれた本&マン」特集をお届け!

第三弾は、イベント企画や動画撮影・編集などを行う傍ら、インディペンデントマガジン「over and over」を制作しているKAIさんが力を貰ったという『99%のためのフェミニズム宣言』をご紹介します。

KAI

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KAI
エディター。北海道出身。イベント企画や動画撮影・編集などを仕事で行う傍らインディペンデントマガジン「over and over」を河咲希と共同で制作。2023年夏issue02発刊予定。

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私に力を与えてくれた本&マンガ

『99%のためのフェミニズム宣言』

あらすじ

1%の富裕層ではなく「99%の私たち」のために、性差別・人種主義・環境破壊のない社会を。今や世界中に拡がる"女性たち"を中心とする運動とも交差・共鳴しながら、研究の第一線でも活躍するジェンダー学者たちが、性の抑圧をもたらす現代資本主義の終焉を呼びかける一冊。

 
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『99%のためのフェミニズム宣言』をチェックする

私がエンパワーされたシーン

そっか、私たちは資本主義に抗わなくてはならないんだ」BLMや気候危機、政治家によるLGBTQIA+に対する差別発言…。 捉えるべき課題が多すぎる中でこの一冊に出会い、気付かされました。

社会を構造的に読み解いた上で、資本主義システムを紐解き問題を洗い出す。また、一見“区別”されているような環境正義や人種主義・植民地主義、LGBTQIA+コミュニティなどとの交差性を見出している点もみることができます。

あとがきや解説も丁寧で俯瞰だけで終わらず、現状の社会と照らし合わせて考えられました。

作品の中で印象に残ったセリフや言葉

「99%のためのフェミニズムは反資本主義をうたう不断のフェミニズムであるー平等を勝ち取らないかぎり同等では満足せず、公正を勝ち取らないかぎり空虚な法的権利には満足せず、個人の自由がすべての人々の自由と共にあることが確証されないかぎり、私たちは決して既存の民主主義には満足しない」