マライア・キャリーが1994年にシングル曲『恋人たちのクリスマス』をリリースしてから28年が経ちました。毎年ホリデーシーズンに入ると、この曲は「Billboard Hot 100」で急上昇し、彼女がクリスマスソングの女王であることを思い出させると同時に、世界中の人々を魅了し続けています。

マライアはビルボードの取材に対し、こう語っています。

「クリスマスという私が大好きな時期だからこそ、とても嬉しい気持ちになるわ。けど、自分が初めて書いたクリスマスソングがまさかこれほど認められるなんて思ってもみなかった」
「この曲が毎年流行するなんて想像すらできなかった。だからこそこの曲がどんどん好きになっていくし、毎年ハッピーな気分になれるのよ」

ホリデーの恒例のように、マライアは何十年も前からクリスマスシーズンにお金を稼いでいるそう。「セレブリティ・ネット・ワース」によれば、マライアの現在の純資産は3億ドル(約397億円)以上!

彼女がどのようにしてこれほどの資産を築き上げたのか、以下でその内訳チェックしていきます。

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クリスマスの定番ソング『恋人たちのクリスマス』で稼いだ額は?

全米レコード協会によると、マライアはアルバム史上最も売れた女性アーティストとして記録を打ち立てています。彼女は全体で7200万枚のアルバムを売り上げましたが、これは印税の前払金を受け取った後、アルバムが1枚売れるごとに数ドルの利益を得ているということ。

<エコノミスト>紙は2017年、マライアが1994年のリリース時から、『恋人たちのクリスマス』だけで6000万ドル(約79億5000万円)の印税を稼いだと報じています。つまり、年間平均は260万ドル(約3億4000万円)!

しかし昨年、彼女はさらに1250万ドル(約16億5000万円)を稼いだと推定され、その合計は7200万ドル(約95億4000万円)に上りました(ここには彼女が今年新たに稼ぐ分は含まれていないと<フォーブス>は報じている)。「セレブリティ・ネット・ワース」は、2022年には『恋人たちのクリスマス』の印税で60万ドル(7900万円)を手にすると予想。

ちなみに、マライアがこの有名なクリスマスソングを書くのに費やした時間はたったの15分だそう! マライアの新たな『恋人たちのクリスマス』のミュージックビデオはこちら。

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Mariah Carey - All I Want for Christmas Is You (Make My Wish Come True Edition)
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1990年にデビューアルバムをリリース

ブレンダ・K・スターのバックシンガーとしてキャリアをスタートさせたマライアは、瞬く間に音楽界のスターダムを駆け上がりました。彼女は1990年、音楽業界のイベントで当時のコロンビア・レコードの社長、トミー・モトーラに出会う。「NBC Bay Area」によれば、彼女はその場で自分のデモテープを渡し、トミーはすぐにでも契約したいと言ったそう。

マライアは同年1990年にデビューアルバムをリリースして以来、全米で7000万枚のアルバムセールスを記録した初の女性アーティストになったと<Vibe>は報じています。

彼女はトミーと結婚しましたが、その後離婚。

1998年にトミーと離婚してからは、EMI傘下のヴァージン・レコードと契約します。<ニューヨーク・タイムズ>によれば、同社が彼女との契約を打ち切った際には、2800万ドル(約37億円)の解約金が支払われたそう。

その後、ユニバーサル・ミュージック・グループと契約を交わしたときには、アルバム1枚が売れるごとに約7.5ドル(約992円)の報酬が支払われる契約をしたと同紙は報じています。

印税とストリームで稼いでいる

<ウォール・ストリート・ジャーナル>によれば、マライアが自身の楽曲から得る印税は約20%で、さらにアルバムに関しては、数百万ドル(数億円)の前払金を得ているそう。<フォーブス>はこれを、彼女の作曲能力によるものだと伝えています。

<USA Today>によれば、Spotifyは1ストリームあたり少なくとも0.0033ドル(約0.44円)をアーティストに支払っており、2022年12月時点でマライアの月間リスナーは5386万7353人なので、各リスナーが1回だけ曲をストリームしたとしても、彼女は月に約17万7762ドル(約2300万円)を得ていることになります。

Apple MusicやAmazon Musicといったその他のプラットフォームでは、ストリームされるごとに彼女にそれ以上のお金が入ってくる仕組みになっているそう。

マライアの離婚は秘密裏に進められた

1998年にトミー・モトーラと離婚した際の和解金は公開されていないため、そのときにマライアがどのくらいの金額を得たかは不明。

<ピープル>によれば、マライアは2008年にニック・キャノンと再婚し、2016年まで婚姻関係にあったが、2014年には別居。彼女の2014年の年収は合計630万ドル(約8億3000万円)でしたが、2人の取り決め上、マライアはニックに和解金を支払う必要はなかったと「TMZ」は報じています。

一方、ニックは双子の子供たちのために、毎月5000ドル(約66万円)の信託ファンドを支払っています。<ニューヨーク・ポスト>紙によれば、彼が11人の子供たちに支払っている養育費は年間300万ドル(約3億9000万円)なので、それに比べればごくわずかな金額。

マライアは著書の契約でも収入を得ている

2015年、マライアはペンギン・ランダムハウスの「Doubleday Books for Young Readers」から、楽曲と同タイトルの児童書『All I Want for Christmas Is You』を出版。

この絵本は、「クリスマスに子犬が欲しいと切に願う少女」を描いたもので、楽曲に新たな意味合いを加えています。

また、<ヴァラエティ>誌によれば、マライアは2020年にミカエラ・アンジェラ・デイヴィスと執筆した回顧本を出版。2020年の秋に、同書はノンフィクションのベストセラーチャートでトップになったとビルボードが報じています。

マライアはこのことについて、ツイッターでコメント。

「とても驚きましたが、非常に光栄に思い、感謝しています。私の過去3年間は、ほとんどこの回顧録の執筆に費やしてきました」
これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

2022年11月、マライアは子供向けの本『The Christmas Princess』で、作家としてのステータスをさらに高めました。

<Vibe>によると、彼女はこの本を「すべての子どもたち、特に自分がアウトサイダーに思えたり、疎外感を抱いたりしていて、それでも自分自身を信じようと努めている人たち」のために作られた「全年齢を網羅した、ホリデーラバーたちのためのおとぎ話」と表現しています。

豪華な不動産をいくつか所有している

「セレブリティ・ネット・ワース」によれば、マライアはアメリカの東海岸と西海岸両方に拠点を持っていて、ビバリーヒルズに借りている自宅と、NYのトライベッカにある3階建てのアパートを行き来しているそう。

2021年11月には、ジョージア州アトランタ郊外のサンディスプリングスにある4.2エーカーの不動産を565万ドル(約7億4000万円)で購入。この物件には、1万6000平方フィートのコロニアル様式の邸宅が含まれています。2022年9月、マライアはこの不動産を650万ドル(8億6000万円)で売り出しました。邸宅を紹介したビデオツアーはこちら。

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855 Davis Dr NW, Atlanta, Georgia 30327 - Presented by Travis Reed & Associates
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またマライアは、バハマにも別荘を所有しているそう。

スポンサー契約も複数ある

<Parade>によると、マライアはこれまでに、「インテルのセントリーノ」、1本29万ドル(約3800万円)の「エンジェルシャンパン」、「ペプシ」、「マクドナルド」、「ミルクバー」などと契約してきました。また、自身の香水や、アイリッシュクリームリキュールのブランド「ブラック・アイリッシュ」も手がけています。

複数のテレビ出演での収入も

2019年、Amazonは『恋人たちのクリスマス』の裏話や大成功を詳しく紹介するドキュメンタリーを公開。マライアはこのとき、ホリデーシーズンではなかったのに、スタジオをクリスマスのデコレーションで飾ったそう。

2013年には、リアリティ番組『アメリカン・アイドル』で審査員を務めました。<ピープル>によると、彼女の契約は1年間1800万ドル(約23億8000万円)で、更新できるオプション付きだったそう。

<ヴァラエティ>によると、マライアが出演した『E!』のリアリティ・シリーズ『Mariah's World』(全8話)は、2016年から2017年にかけて放送された。

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マライアは2022年のホリデーシーズンも、通常通り稼ぐ可能性が。彼女はNYで毎年開催される「メイシーズ・サンクスギヴィング・デイ・パレード」で今年のトリを飾りました。

彼女はインスタグラムでこうコメント。

「私の子供の頃の夢が実現する! 今年のメイシーズ・サンクスギヴィング・デイ・パレードで、唯一無二の存在であるサンタクロースのために出演するわ!」
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ホリデーツアーでも大量のチケットを売りさばいた

2019年にホールマーク・チャンネルが主催したマライアのホリデーツアーは(ラスベガスのシーザーズ・パレスで行われた5回のレジデンシー公演を入れて)、6都市で行われました。

2014年以来、彼女はホリデーシーズンにツアーを行い、ビルボードによると2019年時点で約1650万ドル(約21億8000万円)の売り上げを記録しています。今年はその総額が2640万ドル(約34億9000万円)を大きく上回る可能性があるそう。

長年にわたってマライアのエージェントを務めるロブ・ライトは、「今の希望は(彼女のクリスマスショーを)より広く、世界中にアピールできる恒例イベントにすることです」とビルボードに語っている。

彼女にとって、ラスベガスでのレジデンシー公演は2019年が初めてではありません。2015年、マライアはラスベガスのシーザーズ・パレスで2年間のレジデンシー公演を行うために、3000万ドル(約39億7000万円)の契約を結んでいます。

2022年現在のマライア・キャリーの純資産は?

「セレブリティ・ネット・ワース」によれば、マライア・キャリーの現在の純資産は、3億2000万ドル〜3億4000万ドル(約420億円~450億円)の間となっています。

Translation: Masayo Fukaya
From Women's Health US

From: Women's Health JP