俳優顔負けのイケメンぶりと、オープンな人柄で、世界的に人気を集めているカナダのジャスティン・トルドー首相。そんな彼はフェミニストとして、また、あらゆる人々が平等な世界を目指し、積極的に活動する政治家としても有名。

コスモポリタン アメリカ版によると、トルドー首相は現地時間1月20日にスイスのダボスで行われた世界経済フォーラムに出席し、そこで女性の権利向上を訴える素晴らしいスピーチを披露したのだとか。

その時の映像の一部がこちら。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

トルドー首相はまず、現在世界に広まる「#Me Too」や「Time's Up」などのムーブメントを讃えた上で、このように発言。

「これらのムーブメントは、女性の権利について、平等性について、また性別がもたらす力関係について、我々が厳密に協議すべき時だということを示しています。たとえば、あらゆる職場や政界内におけるセクシャル・ハラスメントは、組織的に取り組むべき問題であり、決して容認すべきものではありません。指導者として、我々はその事実を認識し、こんな時代は"もう終わり(Time's Up)"だということを、行動で示していかなければならないのです

さらに、各企業がセクハラの申告をしやすい体制を整えることや、申告を聞いた人が、その問題を真摯に受け止めることの重要性について述べた上で、このように付け加えたトルドー首相。

女性たちが声を上げたなら、我々にはその声を聞く責任があります。そしてもっと大切なのは、彼女たちを信じることです

また、現在ハリウッドでも取り上げられている男女の賃金格差問題については、「男性と女性に同じ金額を払うだけでは、根本的な問題は解決しません。性別による不平等性と闘うためには、家庭をもつことや、昇進、雇用の安定といった、女性が職場で直面するあらゆる問題に焦点を当てなければいけないのです」と指摘。

「女性のほうが(家事なども含めると)男性よりも多く働いているのに、支払われる対価は男性よりも少ない。この問題についてどう取り組んでいくのか、考えなければなりません」

さらに人種問題においては、アメリカの『フォーチュン』誌が2016年に発表した「トップ企業500」の中で、取締役に任命された女性のうちの77%が白人だったことについて言及。

「人種、宗教、セクシュアリティ、社会的地位……これらは一部に過ぎませんが、こういった要素が女性が直面する差別問題をさらに悪化させているのです」

ちなみに自国カナダでは、トルドー首相が就任後にカナダ史上初となる男女比均等の内閣を発足し、昨年にはベルギーに続いて「男女格差指数を改善した国」の2位にランクイン。さらに自身の子供たちにもフェミニストになってほしいと公言している彼は、最後にこのように述べました。

「より多くの女性の社会進出を増やす取り組みは、"正しいこと"や"善い行い"なだけではありません。これは(社会にとって)"賢い選択"なのです

トルドー首相のような視点を持つ政治家や人々がどんどん増えれば、本当の意味で「男女平等」な世の中が訪れる日も、そう遠くないかもしれません。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:伊藤 由佳里

COSMOPOLITAN US