自分の人生は、自分でしか生きられないし、どう楽しんでいけるかは、毎日の選択と気持ち次第。どんな生き方だって、自分で選んできている人は、いつだって魅力的に見えるし、自然と心惹かれるもの。コスモポリタン日本版では、人生を謳歌しているさまざまな女性の生き方を紹介していきます。

パーフェクトな外見には、内面の美しさが滲み出る「女神のような人…」。Sayuriさんと会った瞬間、そう思った。丁寧に言葉を選びながら話す、ゆったりとした空気に飲み込まれそうになる。アメリカ人の旦那さんとふたりの子どもに囲まれて、誰もが憧れるようなハワイライフを謳歌している彼女は、この度、日本人として初めて「ミセスハワイ」に選ばれている。

【私の生き方】ミセスハワイSayuriさん(ハワイ)pinterest

―「ミセスハワイ」に選ばれることになったきっかけは?

これまで関わったことのない世界だったのですが、娘がリトルミスハワイに選ばれたことをきっかけに、ミセスユニバースの大会に出ないかと、私にも声を掛けてもらったんです。美を競い合う大会ではありますが、社会貢献を掲げて活動できるポジティブな大会だと知って出場を決めました。日本人として初めて、「ミセスハワイ」というハワイの代表に選んでいただいたので、ハワイと日本の橋渡しになりたいと思っています。

―ミセスユニバースの大会とは、どのようなものなのでしょうか?

ミセスユニバースの大会には、毎年、世界中から美しい既婚女性の候補者が集まってきます。今年の大会は、8月に中国で開催される予定です。女性や子供たちの福祉の向上を目指している団体なので、あるひとつの社会問題についてどのように解決したらよいかを考えさせられる大会でもあるんです。候補者はそれぞれスローガンを掲げて社会貢献活動を行います。大会開催中の10日間さまざまなチャリティー活動を行うことになっていて、審査に加味されるんです。

―社会貢献を掲げた大会と知って参加を決められたとのことですが、もともと興味があったのでしょうか?

本格的に社会貢献をしたいと思ったきっかけとなったのは、娘が4歳の時に心臓の大手術を受けたこと。手術は無事に成功して順調に回復したのですが、アメリカの高額な手術費用に驚愕しました。もし保険が適用されていなかったら一生かかっても支払なかったかもしれない。その時から、医療を受けられずに苦しんでいる子ども達のことを他人事に思えなくなりました。人の役に立ちたいという気持ちが大きくなって、自分にできることはないか模索し始めるようになって。今は、国際結婚サポートの収益の一部を、チャリティーに寄付できるようになりました。

―そこで、なぜ国際結婚サポートのビジネスを立ち上げたのですか?

実は少し前に、自己破産の危機に直面したんです。貸していた家を家賃滞納されてしまって借金を背負ったり、詐欺にあったり、不運が重なりました。何とかギリギリで再スタートを切ることができたのだけど、その時自分に何ができるのか、どんなことに人のニーズがあるのか考えていたら、国際結婚サポートのビジネスに思い当たりました。実際に国際結婚を夢見る女性は多いですし、私もそんなひとりだったの(笑)。誰かの役に立って喜んでもらえてビジネスになることをしたいと思ったんです。

―ご自身も旦那さんがアメリカ人ですが、国際結婚してみて女性に勧めたいと思ってビジネスを立ち上げたのでしょうか?

そうですね。国際結婚を経験して、今、私はとても幸せだと感じています。子供たちに2つの文化を学ばせてあげられていることも良かった。それに、国際結婚によって世界が近くなる感覚を感じたんです。愛する人の国で起きていることに無関心ではいられない。愛に国境はないなと思って、そう感じてくれる人が増えたらいいなと思ったんです。もちろん、簡単なことばかりじゃないですが、国際結婚は、世界平和の鍵にだってなりうるかもしれない!と。

―これから体感があるかと思いますが「ミセスハワイ」として、今後の目標はありますか?

国際結婚で世界が近くなる感覚を得たこと、娘の手術を機に社会貢献活動への思いが強くなったこと。そんな人生経験をしたことで、社会が抱えている問題に対して、争うのではなく助け合って問題の根本的な解決を模索する世界を願うようになりました。女性のために、またこれからを生きる子どもたちのために、よりよい世界に変わっていくことを願って、私ができることを模索していきたいですね。それに、子どもを持つ母親でもいつまでも自分の夢を追い続けて輝き続けられるんだよって、勇気や希望を与えられる存在になりたいです。