イギリスのスケッグネスに住む、タイラー・ウィリアムズさん(16歳)。新型コロナウイルスによるロックダウン中にある番組を見て、タイラーさんは“ドラァグクイーン”の道へと進むことを決意!

ドラァグ・コミュニティでは「ジェナ G」として知られていて、最近イギリスのマーブルソープで開催されたプライドイベントでデビューを果たしたタイラーさん。

実は、新型コロナウイルスによるロックダウン中にNetflixの人気番組『ル・ポールのドラァグ・レース』に夢中になり、「“ドラァグ”というアートについてもっと学びたい」と感じたそう。

「Netflixで『ル・ポールのドラァグ・レース』を観始めて。それからイギリスのシーズンを観てみたら、大好きになったんです」
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Daily Star>のインタビューによると、物心がついたときから叔母さんの家のリビングで、髪に見立てたタオルを頭にかぶってパフォーマンスを披露したり、タオルを使ってオリジナルのドレスも作っていたのだとか。

「叔母さんたちは、はじめから私を応援してくれて、ウィッグなどたくさんのものを買ってくれたんです。今は働いているので、自分で買っていますよ。本当にやりたいことだから、自分のお金でやりくりしたいんです」

パフォーマンスはリビング以外では披露しておらず、隠れて叔母さんたちとショーを続けていたそう。

そして『ル・ポールのドラァグ・レース』の影響もあって、昨年母親と一緒にクイーンたちが出演するツアーを見に行き、ドラァグクイーンになることを決意。

家族や友人の支えもあって、今ではステージの上で大勢の観衆を前にパフォーマンスをしているタイラーさん。

「かなり前から地元の劇団に所属していて、成長するともにドラァグの道に進み始めました。家族や友人からのサポートもあり、2人の親友が振り付けを手伝ってくれて。時々レッスンを抜け出して練習をすることもありました。こんな素晴らしいバックダンサーは、彼ら以外にはいないと思います」

またプライドイベントでのパフォーマンスについては、「階段の上に立ち、ステージに出るのを待っているときは怖かった」とも明らかに。

「ステージの横を見ると、学校の先生が待っていてくれて。『みんなが自分を応援してくれているんだ』『何が起きても大丈夫なんだ』と思えたんです。また学校や先生たちからの素晴らしいサポートもあり、みんな私の最新のルックや何をするのかを楽しみにしてくれているんですよ」

「それからステージに上がると、家族や友達が『ジェナG』のTシャツを着ていて。それを見ただけで恐怖心が消えて、まるで別人のような気分になったんです。これこそが『ジェナG』が誕生した本当の瞬間。私は彼女が解き放たれるのを待っていたのだと思います」

観客の叫び声や歓声を聞いて「信じられない気持ちになった」と語ったタイラーさんは、自身がパフォーマンスを披露する動画をFacebookで公開。するとその動画は、1万回も再生されたそう。

今のところ年齢的にパブでパフォーマンスはできないものの、大きな会場を目指す前にできるだけ多くの経験を積み、努力を惜しまないとコメント。

「たくさんの人に支えられてます。ドラァグとしてのキャリアがどうなるのか楽しみです。もちろん、もっとイベントにも出たいと思っています」

「今は16歳だから、できる限りのことをしていますが、18歳になったら制限はなくなるし、何にでも挑戦するつもりです!」

8月27日には、地元のシアターにて先輩のドラァグクイーンとともに、ステージに立つことを発表したタイラーさん。自分の道を見つけたタイラーさんの今後の活躍が楽しみですね!

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cosmopolitan//Getty Images