6月12日(現地時間)に行われた、アメリカにあるシアトル・パシフィック大学の卒業式。「従業員の同性同士の交際を禁止」している同校で、卒業証書を受け取る際に、生徒たちがとった行動がTikTokで話題になっている。

ワシントン州に位置するシアトル・パシフィック大学は、キリスト教系の私立大学。この大学には「従業員に対する生活の規範」があり、聖書の基準に反するという理由でスタッフの同性同士での交際が禁止されている。

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この方針に対しては以前より反対の声が上がっていたものの、大学評議会は5月23日(現地時間)に規範を維持することを決定。翌日には約200人の生徒が授業を退席して抗議活動を行ったり、100時間以上学長室の前で座り込みを行ったりするなど、学生たちは強く反発していたという。

生徒会長を務めていたラウル・ルゴスさんは<TODAY>に自身の想いをこうコメント。

「生徒の多くが、この大学で支持されている差別的な規則に怒っています」
これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

そして迎えた卒業式当日。20名の卒業生が、卒業証書を受け取る際に学長にレインボーフラッグを手渡し、学校の方針に抗議。

実際に旗を手渡したというクロエ・ギヨーさんは、学長に直接訴えかけたという。

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「この方針が変わるまで、私たちは行動を起こし続けると伝えました」
「卒業式前に控室で待機していたところ、誰かが20本のプライドフラッグを用意してくれたんです。学生たちに先着順で配りましたが、すぐになくなってしまいました。もっとたくさん用意できていたら、参加者は増えていたでしょう」
「教職員も学生も、この方針が変わってほしいと願っています。みんなが、変化が起きるのを待つだけではだめだと気付いたのだと思います」

直接生徒たちの想いを受け取ったピート・メンジャレス学長は、「卒業生と一緒に祝うことができた素晴らしい日でした。旗を渡してくれた生徒たちは、自分の気持ちをしっかりと示してくれたし、私はその意見を尊重します 」とコメント。

卒業式の様子を映した動画は、現在TikTokで300万回以上再生されている。


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cosmopolitan / getty images