週末にかけてアメリカの600ヶ所以上で開催された、ウィメンズ・マーチ。テキサス州で大半の人工妊娠中絶を禁止する法が施行されたことを受け、今年は多くの人々が女性のリプロダクティブライツ(子供を産む権利と産まない権利の大切さ)のために行進。
本記事では、各地で行われたウィメンズ・マーチで参加者たちが掲げたプラカードに描かれたメッセージを、写真と共にお届けします。
女性には産むか産まないか選ぶ権利がある
プロライフ(Pro-life)とは「命を尊重する」という意味で、人工中絶反対派がよく使用するフレーズ。
その反論として、中絶禁止法に抗議する人々は「受精卵や胎児以外の命にも目を向けるべき。想定外の妊娠をした女性や、望まれないまま誕生した胎児の後の人生についても考えるべき」と訴えることも少なくない。
そうして掲げられる「プロチョイス(Pro-choice)」には、「女性には産むか産まないかを選ぶ権利がある」というメッセージが込められている。
人工中絶は、ヘルスケアの一つ
「人工中絶はヘルスケアの一つ」と参加者が声を上げながらマーチしたところもあり、プラカードでは定番のフレーズに。
セレブもマーチに参加
女優のジェニファー・ローレンスとコメディアンのエイミー・シューマーも、ウィメンズ・マーチに参加。エイミーは「人工中絶は必要不可欠」、ジェニファーは「女性が自らの身体をコントロールできないなんて自由とは呼べない」と書かれたプラカードでメッセージを発信。
「時代」をテーマにしたメッセージ
▲「いまだにこんな抗議をしなければならないなんて信じられない」
▲「昔、先人たちが私たちのために声を上げてくれたから、私もマーチする」
▲「娘が56歳になった時には、もうこんなことをしなくて良い時代になっていますように」
▲「あなたに決定権があるのは、あなた自身の身体のことだけ。1950年代に戻っていくことを黙って見過ごしたりしないよ」
ユーモアを交えたメッセージも
▲「もしあなたのペニスが制限されるとしたら、きっとあなたも激怒するでしょう」
▲「あら、失礼。私の権利ったら、あなたの女性蔑視の邪魔をしているのかな?」
▲「私は“子宮”じゃない。“女性”なんです」